上野の森バレエホリデイ2023 ～In the Night～

上野の森バレエホリデイ2023

東京バレエ団公演、イン・ザ・ナイトにピアニストとして出演しました。

（終演後、初日キャストの皆さんと）

日本初演から携わらせて頂いている大切な作品。

オーチャードホールから始まり、新国立劇場、そして3回目の今回は東京文化会館での公演になりました。

今回も素晴らしいメンバーと共に舞台に立てたことを誇りに思います。

イン・ザ・ナイトは有名なウエストサイド物語を振り付けたジェローム・ロビンズの作品。

ショパンのノクターンの音楽とともに、夜空の中での3組のカップルの恋模様を描いた、洗練されたロマンティックなバレエ作品です。

出演者も６人で舞台背景も真っ暗な輝く星空のみのシンプルですが、ダンサーであれば一度は踊りたいと思う、美しい作品です。

ロビンズの作品はピアニストを困惑させたという逸話もあるくらい、音楽表現が難しいです。

ショパンの曲を普通にピアノ作品として演奏するだけでは踊りが立体的にならず、かと言ってダンサーに合わせすぎても音楽の持つ力が薄れてしまう、誇張しすぎず、風のようでありながら二人の心情をショパンの繊細な音楽が表すように文化会館の大ホールで演奏するのは大変な作業でしたが、稽古から共に切磋琢磨してきたダンサーさんとともに、イン・ザ・ナイトの世界を多くのお客様に観て頂けたことをとても嬉しく思います。

楽しい時間は一瞬でしたが、私も音楽家として更に成熟していけるよう、日々研鑽していきます。

本当にありがとうございました！

（２日目キャストの皆さんと）