10. 「聖書」って何ですか?
神様は、ご自身の計画と私たち人間に対する愛と祝福を知らせるために、聖書を書かれました。聖書の本当の作者は神様ですが、神様は約40人の人々を用いて、約1,600年の時間をかけて(B,C.1,500年頃~A.D.100年頃)、聖書を書き上げられました。著者として預言者、王、祭司、医者もいれば、漁師、税務署の役人もいました。高齢者もいれば、若者もいて、文体にはそれぞれの個性が生きています。
しかし、聖書の内容には各巻の矛盾がなく、一致・一貫しています。 「ただし、聖書のどんな預言も勝手に解釈するものではないことを、まず心得ておきなさい。預言は、決して人間の意志によってもたらされたものではなく、聖霊に動かされた人たちが神から受けて語ったものです。」Ⅱペテロ1:20.21
聖書は66巻の集まりで、イエス・キリストの誕生を境に、旧約聖書39巻、新約聖書27巻から成り立っています(3×9=27と覚えると良い!)。2,154ページに渡る分厚い聖書の前半3分の2が旧約、後半3分の1が新約です。この「約」は「訳」ではありません。「契約」、「約束」の「約」です。聖書は、神様と私たちとの契約・約束を明らかにしています。どんな契約でしょうか?
旧約は、神様がこの世界と私たち人間を創造された出来事から始まります。そして、イスラエル民族の歴史を通して、神様が私たちにどのように関わってくださるかが表されています。神様はイスラエルの人々を通じて、私たちにも十戒に代表される律法を与え、それに従って生きる時の祝福を約束してくださっています。その大いなる神様への祈りと賛美もあります。旧約全体を通して、来たるべき救い主イエス様が預言されています。
新約には、イエス・キリストの教え、行ない、生涯が記され、その弟子たちがどのようにキリストの救いを全世界に伝えたのかも記録されています。何よりもキリストを信じるなら、どんな人でも救われるという約束が刻まれています。また救われた人はいかに生きるべきかも記されています。そして最後に世界の終末が示されています。
ですから聖書には、世界の始まりから終わりまで、ありとあらゆる要素が含まれています。私たちは聖書の歴史の中に生きているのです。この聖書を少しずつでも読んでみませんか? 「あなたのみことばは私の足のともしび私の道の光です。」詩篇119:105