タイドラマ「Miss Culinary / ミス・シェフ」(2019)Netflix キャストとあらすじ
おすすめ度:★★★☆☆ シェフになる夢に突き進む女の子テウと一途なジョムの物語
Netflixでタイドラマ「Miss Culinary / ミス・シェフ」(2019)を観ました!一流の料理人を目指しバンコクに出てきた女の子テウと、彼女に一目惚れし、いつもそばでテウの夢を応援する青年ジョムの物語。少し昔の時代設定で、次から次に色鮮やかなタイ料理が登場するグルメドラマ。チリペーストの効いた甘辛タイ料理が食べたくなるドラマ!
一流の料理人を目指すテウ
田舎でお母さんの手伝いをしながら屋台で働いていたテウは、料理の腕前がピカイチ。一流の料理人になる夢を叶えるため、実家を出てバンコクへとやってきた。
世間知らずで「田舎娘」のテウは、料理人として名をあげるため、メイドの仕事をしながらレストランの面接へ。メイド先の奥様に海鮮料理やタイ料理のスパイスについて学んだ後、バンコクの人気レストランで働きははじめる。
ポムとジョムとの出会い
そこで出会う2人の魅力的な男性。1人は大人の色気漂う料理人の男ポム、もう1人は味覚が優れたキュートな青年ジョム。この2人の男性との出会いが、その後、彼女のキャリアと人生に大きな影響を与えることになる。
ポムは経験豊富なプロの料理人でいつもテウに仕事とキャリアのアドバイスをしてくれる。テウの料理の才能を見抜いていて、ライバルでありながら、いつも力を貸してくれる。ジョムはまだまだ子どもなところもあるけれど、テウのことが大好きで、とても優しく大事にしてくれる。
古き良き時代と「食」
テウが最初に務めたレストランの仲間からテウはさまざまなことを学ぶ。楽しいことも、大変なことも。今ほど近代的に発展していない数十年前のバンコクで、古き良き時代の街とそこに生きる人々の「食」を通じて見た暮らしが情緒豊かに描かれています。
このドラマに出てくる街の風景は今もバンコクにないわけではないけど、ちょうど日本映画の「ALWAYS三丁目の夕日」みたいな哀愁が漂ってて、全体的にとてもイイ。
Tastes of Life
このドラマの主人公は、タイトルにもなっている通りテウであることに間違いないのですが、それ以上にテウに一途な青年ジョムがとにかくかわいい!イケメンで大人の色気漂うポムでも勝てないほどの魅力が、ジョムにはある。
ジョムの優しさに惚れたテウは、まもなくジョムと同棲を始める。田舎から様子を見にきたテウのお母さんは、バンコクで成功した娘を誇らしく思い、あまり正面から歓迎したわけではないけどジョムにも会い、テウへの気持ちは本気だと聞く。
病気を患っていたお母さんはその後亡くなってしまうが、一人前の料理人になった姿を見せることがテウにとってはお母さんへの一番の親孝行だった。
ジョム役を演じているのはルイ・タナウィン・ティーラプーコーソン(Louis Thanawin Teeraphosukarn)。このドラマのOST「Tastes of Life」も歌っています。まさにドラマのテーマでもある「人生の味」。「生きることは食べる」こと、みたいなのとは違って、その意味はもっと感情的。
テウはクラウン・ホテルのシェフに
ポムの手助けもあり、テウは見事に超一流クラウン・ホテルの料理人になるチャンスを得る。それなのに、ポムとの関係にヤキモチを焼いてしまったジョムがいろんな勘違いをし、テウとなんとなくギクシャクしてしまう…。
そんなある日、ジョムが突然家出なんかしたりして慌てるテウでしたが、そこはやっぱり心優しいジョム。何もなかったように戻ってきて、テウが課題だった宮廷揚げビーフン作りを手伝う。
料理の味は「おいしい」か「おいしくない」か、だけじゃない。素材の味を生かした伝統的な味だったり、特別なレシピがなければ再現できない特別な味だったり、誰もが食べたことのない驚くような味だった、子どものことに食べた懐かしい味だったり…。
料理の味が、大切な誰かを思い出させてくれたり、そばにいると感じさせてくれたり、料理はまさに「愛」に溢れた人生のよう。
というわけで、タイドラマ「Miss Culinary / ミス・シェフ」は「人生の味」を教えてくれる素敵なドラマです。Netflixで日本語字幕付きで見られるおすすめの作品。