チェンコーン
前の日の20時にバンコクで長距離バスに乗り込んで、バスの中で目が覚めたのが8時くらい。窓の外は田園時々民家、遠方に山。という風景になっていた。
バスの降車場は適当のようで、降りる人の実家?の手間で止まったり、マーケットのそばで止まってバスのスッチーさん的役割のスタッフが走って買い出しに行って戻ってきたり、降りる人はいないけど物を渡すために止まったり、所謂、日本の田舎のバスみたいな感じだった。
そんな感じで10:30くらいに終点のチェンコーンに着いた頃には乗客は自分1人だけになっていた。
チェンコーンは田舎の町なんだけど、ここでもこれでもか!ってほど頻繁に中国語表記を見かけて中国の偉大さを感じた。日本語なんて、バンコクの至る所では見かけるけど、こちらでは一切見かけなかった。
お目当の宿まで歩く道すがら、2つほどマーケットを見かける。後で知ったんだけど、最初に見かけた方のマーケットは金曜限定のマーケットで、山岳の少数民族がオリジナルの織物なんかを里に売りに来てたのだそう。どうりできれいな織物や民族衣装っぽい服装の人をたくさん見たもんなーと思う。写真撮ってなかったけど。
あとは漢方をたくさん見かけた。
マーケットを出たところで大好きなココナッツのジュースを売っていたので衝動買いをする。最初に詐欺?ってくらいの氷を入れてたけど、すぐに溶けていい塩梅の濃度に。暑いから氷がすぐ溶けるし、そのことが算段された濃度になていて、大袈裟かもだけど現地で生活する人の知恵を垣間見た気分になった。
それからもう一つのマーケットに寄り道しつつ、宿に向かってメインストリートをひたすら歩いていると、だんだん賑やかさがなくなってきて落ち着いた景色になってきた。
辺りには中国からの団体ツアー客向けの郊外の宿泊施設兼食堂が立ち並んでおり、そんな中を一人でスーツケース引っ張りながら歩いてたら、半裸のおじさんが話しかけてきた。
どうやらタイ語で「どこに向かってるんだ?」と声をかけてくれた模様。しかしタイ語がさっぱりなのであたふたしていると、おじさんが自転車に乗った通りすがりのきれいなお姉さん・ノニさんを捕まえて、ノニさんが英語で行き先を尋ねてくれた。
地球の歩き方上の宿の情報を見せると、なんとお姉さんが宿に電話をしてくれて、電話を代わってもらい道案内を受ける。お姉さんはうちが道順を教わっただけで宿からの送迎はないと知ると、「ちょっと待ってて」と言い、わざわざ家からバイクに乗ってきて、宿まで乗っけてくれるという。。いい人!
ノニさんに宿までバイクで送ってもらい、お礼に渡せるものがないので謝礼を支払おうとしたけどめっちゃ遠慮されて去っていかれた。その途端に大雨が。。なんか悪かったなぁ。
宿にはかわいい子猫ちゃんが2匹いて、1匹は人見知り、1匹がとっても人懐っこくて、こいつがいなくなった実家の猫にそっくりでめちゃめちゃかわいいかった。予約せずに来ちゃったものだから、女将さんがお部屋の用意をしている間は東屋で人懐っこい方の猫とずっと遊んでた。かわいい。。めろめろ。。
案内された棟?は高床式のザ・東南アジアハウスだった。宿に着いたのはお昼前の時間だったけど、ちょっと昼寝をした。
2時過ぎくらいに目が覚めたんんだけど、正直、せっかくバイクで送ってもらいスピーディに宿に到着したものの、暇ヽ(;▽;)ノだったので、宿の自転車を借りてノニさんにお礼をしに行くことにした。
時間の余裕はたっぷりあるので、ゆっくり現地の暮らしぶりなどをふら~っと覗きながら自転車を漕いでて、どの家もめっちゃ鶏飼ってる、ってのがこちらの民家の一番の印象だった。
亜熱帯気候だけあって、全体的に3月に訪れた沖縄の特に与那国島や波照間島に似た雰囲気を感じた。
それから、宿に向かう道すがらで通り過ぎたマーケットに戻って、気になっていた三角柱のカラフルなお菓子を購入。
マーケットで売られている植木が南国ならではの品揃えだった事が気になった。
そして、ノニさんがいるかも?という期待を抱き、ノニさんがバイクを取りに戻ったコーヒー店を訪れる。ノニさんはいなかったけれどノニさんのお兄さんがいて、近くのホテルの事務所にいると聞きつけそちらに向かったところで再会。お礼を伝えてお菓子を渡した。
どうやらあのコーヒー店は家族経営のお店だったらしい。 残念ながらお店が閉店したタイミングで伺ってしまったのでコーヒーは飲めなかったんだけど、垢抜けてきれいなお店だった。
宿に戻るとドミで一緒の女の子が戻っていて、それぞれの旅行の話をした。
真っ黒に日焼けしたカオリさんは、コスタリカで3ヶ月ボランティアをした後、東南アジア諸国を放浪しているところで、お次はアフリカに3ヶ月ボランティアに行くのだそう!凄いなー!!
ただし、毎日ご両親にSkypeしないといけないそうで、よく説得して来たなぁと感心した。
一緒に中華料理屋に行ってお腹を満たして、シャワーを浴びて、この日は終わり!