CoCoSoRiというガールズデュオがデビュー
毛色の異なるジャンル
CoCoSoRiというガールズデュオがデビューした。
韓国で女性デュオと言えば、有名どころはDavichiでしょうか。最近どうなってるのか分からないJeviceとか?どちらにしても歌唱力にかなりの定評があり、実力派という感じが女性デュオの特徴。ただ、CoCoSoRiはそういう所とは少し色味が異なっている。
隙間産業2.5次元
デビュー曲「Dark Circle」は、どこかトロットのエッセンスが加わった、日本の一昔前のアニソンと言った感じの曲。
デビューステージである音楽中心に出演した際に、トロット新人歌手として紹介されてしまうという珍事があったんだけど、事務所も当人もトロット歌手だとは思っていないようで否定していたんだよね。とはいえ、王道のガールズグループ曲ではないのは聴けば分かる。
一体どの辺の層を狙っているのか、曖昧なところではあるんだけど…。
デビュー前にTwitterやFacebookで、日本アニメの「ラブライブ」や「アイドルマスター」のコスプレやカバー曲を披露したり、わざわざ日本に出向いて該当イベントなどに潜入する様子がUPされている。
世界に広がるジャパニーズアニメは、お隣韓国にももちろん広がりを見せている。
となると、もしや韓国でアニヲタをしている層を取り込もうとしているのか?と思う。なんなら、日本のアニヲタにも認知されれば日本公演に行けば新大久保にアニヲタが集まるという、異色の光景を目の当たりにする日も来るやもしれない。
飽和状態と言える昨今のアイドル業界の隙間の隙間を縫った、まさに隙間産業を狙っているのがCoCoSoRiなのかもしれない。ここのところ大人数グループが男女ともに多く、流行りといっても過言ではない状態で、二人というのも逆に目立つ。
メンバーCoCoの過去
Bladyというガールズグループがいる。Bladyというグループ自体は今年活動5年目に突入するなかなかの中堅グループなわけだけど、その中身は入れ替わりが激しく、初期のメンバーはもはや一人としていない状態。
4人組としてデビュー後、一度一人(カンユン)を残して新たに4人加えて5人組として再スタート。この時の「B型女」がなぜか耳に残る曲で、当時もC級グループ程度の認知度だったものの、この曲はよく聴いていた。
時期を同じくして超好きだったTINTの曲も聴いていきなよ~。
え?そう言わずちょっと聴いていきなよ~。
で、Bladyの話の続き。残念ながら大衆の注目を浴びることは叶わず、この後事務所はさらにメンバーチェンジすることを決定。今度は、新たに加わった2期メンバーの中の一人(ティナ)を残してチェンジ!…ということで、この時点で初期のメンバーは一人も残っていないという状態になったわけですよ。もはやグループ名を保っているだけで、中身別物の日本でいうモーニング娘。的なグループになっている。
結局、そんだけメンバーを入れ替えてもパッとしないのは、メンバーが悪いのではなくて、曲と売り方が悪いということを事務所はいつ学ぶのか!って感じなんですが…と、Bladyの話が長くなりすぎた。
そんなBladyの二期メンバーとして加入していたのがCoCoというわけです。
ココちゃんは、2010年の「SUPER STAR K2(アメリカ・LA編)」に出演したことがある在米韓国人2世でした。その後歌手の夢を諦めきれず、翌年渡韓。元CCMの練習生でもありました。
で、その後Bladyを経て現在のCoCoSoRiへたどり着いているというわけです。(えらいところにたどり着いてしもうたよ。)
ちなみに、SoRiちゃんの素性は、2014年にKBSドラマ「ハイスクール-ラブオン-」に出演していたらしい…ということ以外良く分からない。日本語でのやりとりがそこそこできているところを見ると、留学でもしてたのか?とも思うけど、単にアニヲタから~の日本語独学の成果かもしれないから、分からん。
なにせ事務所がコスプレだのアニヲタイベント潜入だのに力を入れすぎて、デビュー前に本人たちのプロフィールを公開することをすっかり忘れてしまっているのだ。
いや、うん。可愛いけどさ…。お前たち(事務所は)しっかりしろ!
CoCoSoRiの行方
正直、書いた通り隙間産業グループなので、Davichiのように大衆にその存在を認められるということは方向転換をしない限りやってこないだろう…と予測する。
とはいえ、マニアックであればマニアックであるほど、大衆に受け入れられるのと大差ないくらいの銭(ゼニとかいて「あい」と読む)をディープに末永く受けられることも多いのだよ。
ということで、K-POP好き、もしくはアニヲタの愛情深いお兄さん&おじさまたちよ。CoCoSoRiをよろしく!
私?私は…男が好きな普通の女だからさ。CoCoSoRiの存在をあなたたちに届けるまでが使命さ。