小さな家のアイデアと大きな勇気を得る ―― 『住宅建築』2月号を読む
2023.05.07 03:44
大分前のこと、当時はまだ寒くて、コートを着ていた頃の話だけど。
本屋でたまたま手に取った、『住宅建築』が気になって、つい買ってしまったのだ。
「極小空間」というのが、笹原の家についてのヒントになりそうだったし、何よりも、フィーチャーされている髙原次郎兵衛正伸さんの存在感が、ものすごかったのだ。
うなぎ漁師って何? みたいな感じで……。
読んでみると、なるほど……と。
消費社会への警鐘(住宅こそ不毛な商品の代表格…!)、そこから生み出している「54帖の中庭」という自作自演建設、「うなぎ漁師」という別の肩書もあるからこそ建築に純粋になれるということ、「家船」という自由、小屋が動くという発想等々……。
これからを生きるヒントが多分に詰め込まれていて、面白かった。
このような開放感のある家はとても魅力的で、理想の家を作っていく作業には辛さもあれど楽しそうである。
まぁ、私たちに置き換えてみると。
笹原の場合は寒さ対策もがっつりしなくてはいけないから、そこが考えどころである。
シンプルに、冬は閉めてしまう、でもいいのかもしれないけれど。
とにかく。
ひとつ大きな勇気をもらったような気もするのである。
ということで。
思考の時間もいいが、そろそろ動き出さねばならかったりもする。
今年も、もう 5月なのである。