クサビライシってどんなサンゴ?
こんにちは。
AQUAMANです。
GW最終日、全国的に天気が良くない日ですね。
さて、今回ご紹介するサンゴは「クサビライシ」です。
クサビライシは、円形状の独特な形をした単体性サンゴです。ハードコーラルのLPSに属し、岩などに活着をせず、自由に動けるサンゴです。(固着するタイプも存在します)
色彩は、オレンジやグリーンと言った定番色からレッド・パープルなど色鮮やかな個体など、カラーバリエーションが豊富なサンゴです。
パラオクサビライシと言うクサビライシの仲間がいますが、こちらは独特な触手が特徴的で水質にはうるさい個体です。
クサビライシの飼育はとても簡単です。
1番の特徴として底砂の上にそのまま置けます。底砂の上に直置きできるサンゴには限りがあるので、クサビライシは下層水景を綺麗にしてくれます。
水質耐性もあるので丈夫なサンゴです。定期的な水換えで硝酸塩やリン酸塩の管理を行い、それらが蓄積しないようにすれば問題ありません。
光はあまり強すぎない方がいいです。置き場所はやはり底砂の上で、照明直下にならないように工夫して配置しましょう。
水流は間接流があたる程度の弱い流れで大丈夫です。
給餌は一般的に必要ありませんが、与えるとより元気に成長します。
共肉が膨らみ実感できます。
飼育の注意点は、3つあります。
1つ目は、サンゴを底砂に置いた場合は硫化水素が発生しないようにすることです。
底砂を敷く厚みを薄くしたり、底砂掃除生体を導入したりするといいです。
2つ目は、ベントスハゼや砂に潜るベラとの相性があまり良くないことです。
ベントスハゼは砂を口に含んでいろいろなところにまき散らします。まき散らした砂がサンゴにかかる場合があります。また、砂に潜るベラも同様で巣を作る際にサンゴに砂をかけることがあります。
3つ目はチョウチョウウオやポリプ食のヤッコとの飼育は難しいことです。
サンゴを突いたり食べたりするのであまりお勧めできません。
非常に簡単に飼育ができて下層水景を色鮮やかにしてくれるサンゴですので、是非、飼育してみて下さい。