WUNDERKAMMER

[北海道の帯広市札内川付近]不思議な森

2018.06.07 07:06

小学6年生くらいの時、友達3、4人引き連れて、週2くらいのペースで、

近くの河川敷の鬱蒼とした森(かなりの規模)に、エロ本を探しに行っていた。

その日もいつもの如く、放課後に現地へ向かったが、

友人の一人が「今日は向こうを調査しよう」と言ったので、普段探索している方の対岸の森へ入っていった。

そして、探索を始めてかなりの時間が経過したが、目ぼしい物は発見できず、

収穫と言えば、ビリビリのパンストを一つ発見したのに留まり、一同激しく落胆していた。

奥に進むか迷っていたその時だった。

友人A「何か聞こない?」

B「笛?」

確かに、何やらリコーダーのような音色が聞こえた。

俺「歌ってね?」

更に微かにではあるが、笛のメロディに合わせて、女の人の歌声が聞こえる。凄く綺麗な声。

するとCが突如凄い速さで走り出した。

C「女神だ!裸の女神だ!」

声の方へ!俺らは一気に色めきたった。冷静に考えればこんな所に普通の人が居るわけがない。

しかし不思議なことに、声の主が間違いなく裸のお姉さんだと信じきっていた。

みんな全力で走った。そこにいけば、お姉さんがいいことをしてくれる気がした。

明らかに声が近づいてくる。遠くに微かに明るい場所が見える。

俺「あれ?」

突然歌声が聞こえなくなった。

そして、森の中だと言うのに、約20メートルにわたって木が無く、

何故か砂利が敷き詰められている、円形の空間にたどり着いた。

一同呆然。

C「あれを見ろ!」

その空間の中心に、雑誌とおぼしきものがある。

少年ジャンプだった。

またもや声を失い、その後ジャンプをビリビリに破り、その場を立ち去った。

帰路に向かう途中、友人Cは「確かに女神のような姿が、いきなり頭に浮かんだのだ」と言う。

いや、実は俺もはっきり見えたんだ。

何か貝の中に座ってる女の絵(名前忘れた)の女が、突然頭に浮かんだんだ。

そして、その女は手招きしていた。あれは何だったんだろう。

その後例の空間を2度訪れたが、一度目は未使用の花火セット。(皆で折った)

二度目は赤い紙テープが置いてあった。


また、余談ですが、いつも探索していた違う方の森でも色々ありました。

ある日、いきなり外人が木陰からあらわれて、泣きながら手招きしてきたんです。

びびりつつもその方向へ行ってみると、

明らかに人為的に積まれた石があり、てっぺんに棒が刺さっているのです。(多分何かの墓)

外人は何か言ってたんですが、恐らく英語なので聞き取れませんでした。

みんなどうしたらいいのか分からないので、とりあえず墓に向かって祈りまくりました。

外人は暫く泣いていましたが、俺らは「グッバイ」と大声で叫び立ち去りました。

多分、自分がまだ子供だったからだと思いますが、本当に謎多き森だったんです。