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aya's lounge

伊達の十役 2

2018.06.07 15:20

こんばんは。


写真は博多座の中の絵看板です。

とても重厚感があるこの劇場が大好きです。

ロビーには、お土産物屋、甘味、パン、お弁当など、

楽しくて幕間だけでは見物に時間が足りません。


お弁当が美味しかった思い出があるので、

この日は「石田」で購入。

おかずの種類が豊富ですごく美味でした。


さて、30分の幕間でお弁当を楽しみ、

続いて約1時間の三幕目が始まります。


「足利家奥殿の場」は、

伽羅先代萩の御殿の場です。


乳人の政岡が足利家の幼い主君、鶴千代を

悪の手から守ります。


政岡は善。

対する悪、鶴千代の命を狙うのが、

栄御前、そして八汐&仁木弾正兄妹です。


幸四郎さんの政岡から目が離せませんでした。

10役の中で一番に心惹かれました。


普段は立役をなさる幸四郎さんですが、

前幕の高尾太夫、累の前回以上の美しさにびっくりしたと思ったら、

政岡は美しいだけでなく、温かくて凛としていてドキドキしました。


猿之助さんの時も感じました。

襲名するとこんなにも人間が大きくなるのだと。

器を大きくしたら、大役がすっぽり綺麗に納まったというか。。


鶴千代の身代わりで死んでしまった自分の子、千松。

政岡は、人前では哀しみを一切見せず、

二人きりになってから悲しみを爆発させます。


役目を離れ、母として人としての悲しみが、

劇場に沁みていくようでした。

とてもリアル。


一瞬、幸四郎さんだということを忘れるくらい、

女方の役者さんでした。


博多まで来てよかったと思いました。


八汐役の仁左衛門さんにもびっくり!

八汐は見るからに意地悪(笑)

立役の役者さんが演じる女性の役です。


背が高いので大きく、迫力満点です。


私は2009年に政岡を玉三郎さん、八汐を仁左衛門さんで拝見しています。

記憶があやふやだったので観られただけで幸せです。


悪のオーラ全開。

仁左衛門さんの容赦ない気迫に、

幸四郎さんへの愛情を感じます。


1月の勧進帳で、吉右衛門さんの戦っているような富樫を思います。

仁左衛門さんもまた幸四郎さんに魂を繋ごうとしているよう。


普段はほとんど立役のお二人が、

舞台上で女方で対峙している絵だけでも興奮です。


余談ですが、

7月大阪松竹座の勧進帳は、幸四郎さんの弁慶に仁左衛門さんの富樫です。

拝見する予定なので、より楽しみになりました。


八汐の憎々しい引っ込みはたっぷりしていて意外でした。

仁左衛門さんも楽しんでいるのかなぁと感じました。


八汐と一緒に登場する沖の井は孝太郎さん、松島は笑也さん。

そして、栄御前には魁春さん。

本当に豪華メンバー!

全て眼福でした。


「足利家床下の場」では、待ってました荒獅子男之助の登場です。

床下で守護番をしています。

これも幸四郎さんです。


さっきまで政岡だったのに(笑)

あっという間に荒事。


政岡が手に入れた悪事の証拠の連判状を

鼠がくわえて持ち去ってしまい、男之助が捕まえようとします。


アクロバティックな鼠さんもすごい。

すばしっこくて結局は取り逃がしてしまいます。


実は、鼠は妖術で化けていた仁木弾正でした。

やはり幸四郎さん。


鼠がスッポンに入ると、

上がってくるのが連判状を加えた弾正です。


悪の象徴と言っても過言でない弾正。

本人が見える前からスッポンから妖気が立ち昇るよう。


幸四郎さんのカッコイイことったらありません。

伽羅先代萩では花道を引っ込みますが、伊達十は宙乗りです。


ひと言もセリフはありません。

姿が語るシーンです。

会場の空気が張りつめます。


この宙乗りは変わっていて、

弾正は全く姿勢を崩さず、まっすぐ立ったままの姿勢で足だけ歩みの動き。

悠々と宙を翔び、長袴が歩いているようになびいています。


鳥屋に入って姿が見えなくなってもしばらく拍手は続きました。

何だか夢心地でした。


そして2回目の幕間。


大詰は、立廻りあり、大〇が登場したり、屋台崩しや怒涛の早替りあり。


そういえば書いてませんでした土手の道哲!

生き生きして楽しそうな道哲幸四郎さんが、

さらに生き生きしてめちゃめちゃ面白くなっていきます。



思うまま書いている感想はもう少し続きます。




aya。