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man maru

世界中に家族がいる

2018.06.07 22:19

タイ滞在最後の日に、

空港まで送ってくれたインド人のNGOスタッフに

ふと、「あなたの夢は何?」

と聞いた。


一瞬の沈黙の後に、彼は

「世界中に家族がいることだ…

 行きたいと思う場所にそれぞれ家族のように迎えてくれる人達がいることだ」

と言った。


ああ、その夢は

私も同じだなと思った。


たった二日間過ごしただけだけども、

旧知の仲だったような人。

別れ際に、チベットのポストカードとヒマラヤのリップクリームをプレゼントしてくれた。






昨夜出逢った女性は、

沖縄の久米島で福島の子ども達の保養所となるNPOで働いている方だった。


福岡の久留米出身、医者の父を持ち、本人は高校卒業後上京して上智大学の才色兼備の女性。

三人姉妹の長女で、大学時代に母親を亡くし、

福岡に残る妹を、母代わりとして東京から支えたしっかり者の女性。


卒業後に沖縄に移住。

沖縄のおじい、おばあに囲まれ、

海に沈む真っ赤な太陽と、

その後昇ってくる圧倒的な星空の中で暮らした。

沖縄には、沖縄独自の月の暦カレンダーがあるらしい。

おじい、おばあ達は、そして勇敢な海洋の冒険者達は、移住した彼女に色んなことを教えてくれる…

月のリズムに従って生活の節目や折々に織り成される沖縄の伝統を。

1本の木をくり抜いてできるカヌーで、

人力で東南アジア各地まで海洋していた琉球の民の歴史、その実証を。


福島の子ども達を、10日間だけでも

空の下、海の中でのびのびと遊ばせてあげる事業。


あぁ、血縁のみならず

世界中に、色んな人がいて色んなコミュニティがあって

自分の生きる場所は一つだけじゃない、

色々ある、と思えることは

どんなに自由か。

どんなに、その人をしなやかにするか。

どんなに、素晴らしいか。


私も

世界中に、色んな家族を持ちたいなぁ。


✤ ✤ ✤ ✤ ✤


無意識で自らを縛るのは、自らに刻印付けられた子どもの頃からの記憶や親、先祖から受け継いできたもの、

生まれてから経験した恐怖や失敗。

けれど、その枠組みをふっと外すことは可能なのだ…

大切なのはインスピレーションに従うこと。

心身の微細な感覚に忠実になること。

それによって、限界あるこの身体の中で、

無限大な自分を生きることができる。


それは自然の中で、世界の中で、生かされている自分を感じ続けることでもある。



✤ ✤ ✤ ✤ ✤


昨日、2年間使っていたタブレットパソコンがついに壊れた。

初期化も出来ないので、いよいよ手放す時期か。

一見不自由に見えることも、恐れず手放すことで

新しい自由に出会う。

あぁ、どんどんと出会うスピードが早くなっている。