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唯、凛として。

回遊型演劇、体験型演劇(イマーシブシアター)知ってますか?

2018.06.08 02:21

物語の中に入ってしまいたい!

没入型鑑賞体験のすすめ。


今回は、ようやっとと言う感じですが、私の一番の興味関心分野であるパフォーミングアーツについて書こうかなと思います。

というのも、昨日まちづくりのトークイベントで、街で回遊型の演劇をやった話など聞いたからなんですが、なかなか一棟丸ごと会場を貸し切ったり、道路局に許可申請をして街で演劇をやるなんで気概のある制作さんが必要なこの形態。

大変なのは重々承知だけれど、もっと日本に面白い取り組みが増えないかなーと思ったので、私が知っている面白い企画をメモしておこうかと。

回遊型演劇、または、体験型演劇、イマーシブシアターって聞いたことありますか?


上のブログでは、回遊型演劇について考察も含め、うまくまとめられているため一読の価値ありです。それによると、回遊型演劇とは、

「決まった観客席が設定されていない演劇の上演形式」

とのこと。


今まで、演劇やダンスを見ると言えば、ヨーロッパの歴史の中で発達したシアター形式で、舞台と観客席が分断されており、客席は舞台に向かってお行儀よく座っているという形態が大半を占めています。元は、古代ギリシャのコロッセウムの広場とかから発達したらしいですけどね。

劇場の形態の歴史などについては早稲田の演劇博物館(エンパク)が詳しく展示されてますよ。

http://www.waseda.jp/enpaku/


だから、観客席との間の一面を「第四の壁」(それ以外の舞台の三方は幕で囲まれているため)と言って、どうやって第四の壁を突破するか(観客を巻き込むか)とかが議論になったりするんですが、そもそも回遊型演劇は第四の壁がないわけなんですよね………

これだけでもすごい……




そもそもは、ニューヨークの Sleep No More

おそらく私が知っている中でも、ある程度有名で規模の大きい初めての回遊型演劇はSleep No Moreかと思っています。

私、一人でニューヨークに遊学しに行ったのに見損ねていますので、ニューヨークにこれから行く方はぜひ!このブログがとてもわかりやすいです。

一棟、廃墟のビルを貸し切って、観客は仮面をつけて透明人間になりきり、マクベスの無言劇を主軸にした演技・演者を追いかけながら観劇するというもの。オフブロードウェイ作品ですね。

なんでもビルを3時間に渡ってうろうろするので、すごい疲れるとか笑



ここで私的に一番触れておきたいのが、ダンスで初めてこの形式を取り入れたDazzle(ダズル)のTouch the Darkという公演が2017年にありました。

↓公式ホームページ

飯塚さんが、下記のニュース記事でも仰ってますが、「Sleep No Moreを超えられると思った」と、ニューヨークの体験がきっかけになっていることを触れておられます。

Dazzleの公演は病院の廃墟で行われ、ストーリーや、構造に重点が置かれている作品となっていましたが、それはもう物語の一部になったような体験で新感覚でした。

ダンスでやっちゃうというのが本当にすごい…。



まちづくり、パブリックを活かした回遊型演劇

これは2008年に、横浜吉田町で急な坂スタジオの主催で行われた「ラ・マレア 横浜」という、マリアーノ・ペンソッティ(劇作家・演出家)の回遊型演劇作品です。

なんでも、店舗の窓辺とか路上をジャックして9つの短編シーンを全て9回上演し、観客はそれを回るという形式(許可取り大変だっただろうなぁ(制作者の目))。


夜更け_路上に浮かび上がるパフォーマンス 


アルゼンチンのアーティスト、マリアーノ・ペンソッティの脚本・演出による、通り全体を会場とした街頭パフォーマンス。9つのショートストーリーが店舗内や路上に散りばめられ、観客は自由に次のストーリーへと足を進めることができます。作品を観にきた人、街に住む人、街で働く人、通りすがりの人・・・。様々な人が同じ瞬間に同じ場所で出会い、またどこかそれぞれの場所へと向かっていきます。あなたは誰と通りを歩き、どのような物語を紡ぎますか?

なので観客によって、おのずと見た順番によって違うストーリーになるわけですね。

そこに暮らすように演者がいるってすごくゾクゾクしませんか。地続きにストーリーがあって覗き見しているような。



回遊型の映画もあります

あまりパフォーミングアーツの人には触れられることはないのですが、2014年に吉祥寺の爆音映画祭でボランティアスタッフをしていたこともあり(あの頃は毎日明け方まで爆音調整していて吉祥寺に暮らす不思議な日々でした)、この作品を知りました。


瀬田なつき監督の「5windows」


5つの短編映画を屋外上演し、観客はスクリーンを探して見て回るというもの。

もともと街で起こった物語が映画になっているため、街に溶け込むように上演される体験は当時とてもインパクトのあるものでした。

近年、恵比寿でも上映されていて写真なども豊富なので、様子を知りたい方は下記リンクへどうぞ。

鉄道を使った謎解きゲームとかも、広い意味でいう回遊型エンタメかもしれませんね、、、

ふと思っただけですが。


爆音映画祭を主催されてるboidの樋口さんは、5windowsのフィルムをお持ちのようですので、ぜひ興味があるイベント屋さんは5windowsをまたどこかで実現してほしいです!


私だから書ける記事ってこういうところかなぁと探り探りで書いています。

何か、後学のためにもなったらいいな。ヨハクで回遊型作品を作ることはまず当面ないと思いますが、高い構成力が問われるこの形態、もっと流行ったらいいなと思っています。