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KAWASAKI 1970 175TR/250TR/A1S/500SS MACH-III/75MT1

2018.06.08 05:10

KAWASAKI カワサキ175TR 1970

 125TR(1970y)をベ−スモデルに、エンジンのボア・サイズを9.5mm アップ。十分な出力

増強を図った輸出モデル。ロ−タリ−バルブ吸気は、吸入タイミングが、ピストンの往復

運動とは無関係に取れる為、回転数に応じてムラのない出力が期待できる。但し、ピスト

ンバルブに較べ、重量的なハンデを持ち、クランクケ−スからはみ出すキャブレタ−に、

コンパクトな設計が図れない難点もある。しかしながら、出力特性の面での有利さを武器

に、カワサキはダブルクレ−ドルのフレ−ムとのコンビで全トレ−ルに採用を図った。


KAWASAKI カワサキ250TR 1970

 125TR"ボブキャット" 、350TR"ビッグホ−ン”と、強力なトレ−ル車をラインナップす

るカワサキの主力トレ−ル・モデル。スタ−タ−レバ−を持ち、軽いキック力で確実に始

動。23.5psのクラス最強の出力で、350TR と共通の車体を強烈な加速力で引っ張る。バイ

ブレ−ションも少なく、スム−ズな回転の上昇を見せるエンジンは、フラット・トルクで

扱い易く、アクセルにも忠実に反応する。トレ−ル車としては、幾分狭めのハンドルはや

や重く、カウンタ−走法には不向き。キャスタ−/トレ−ルは3段階に調節可能。


KAWASAKI カワサキA1S 1970

  250A1 スペシャル(1969y) からのマイナ−チェンジ・モデル。タンク・デザインが直線

的となり、シ−トもタック入りが廃止される。フレ−ムや基本的な構造には変更が無い。当

時としては、剛性感が最も与えられたダブルクレ−ドル・フレ−ムは、この強烈なパワ−

には無くてはならない優れたもので、A1R(1967y)でも実証され、信頼度も高かった。エン

ジンは、デ−タ−上では同じ数値を飾ってはいるものの、ポ−トタイミングの変更で低中

速域を向上させている。前後フェンダ−は、スチル→ステンレス製に変更となった。


KAWASAKI カワサキ500SS Mach-III

 1970白タンク、黒(パ−ルグレ−)タンクに続く3作目、国内仕様としては2代目のモデル。1970.6月にカラ−リングを赤に変えてデビュ−。リ−ク防止対策にディストリビュ−タ−

・カバ−の形状も変更している。この年には、市販レ−サ−/H1Rも発売。制作されたのは40

台。内アメリカへは15台が振り分けられ全て完売している。世界GPでも活躍する程のポテ

ンシャルを持ち、プライベ−タ−の多くはこのマシンを入手できず、H1をチュ−ニングし

てのレ−ス参加となった。この年の9月に発売された後期型で、タンクリブは廃止される。


KAWASAKI カワサキ75MT1 1970

 カワサキのレジャ−バイクは、当時は未だ輸出向けに限られていた。“コヨ−テ”(196

9y) は限定生産の特殊なレイアウトを持ち、汎用の50cc/135cc両タイプのエンジンユニッ

トが与えられていた。が、75MY1 は“ダイナマイト”の愛称で、パイプ製のバックボ−ン

・フレ−ムにピストンバルブの73ccエンジン。アウタ−スプリングの前後サスペンション、

リアにはスイング・ア−ム・・と言う、本格的な構造を持っていた。遊びは遊びでも、徹

底したマシン作りが随所に感じられる。カワサキらしさをいっぱいに詰め込んだミニモデルだった。