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EDICOLANTEのイタリア小さな可愛い街の旅行記とコラム

マッシモ・ランチェッロッティ宮(デ・トッレス宮)Palazzo Massimo Lancellotti 

2020.09.23 15:03

ローマの主要観光名所、ナヴォーナ広場にファサードがある貴族の邸宅。

1542年、スペイン・マラガ出身の、教皇庁書記長であり、サレルノの大司教であった、 ルドヴィコ・デ・トッレスが建設開始。デ・トッレス宮(Palazzo De Torres)ともいいます。この辺りはスペイン人のコミュニティーがあったようですね。

(他の貴族の所有時期のことも次回調べる)


外観

ファサード

他の建物に比べ小さく、シンプルな外観。四階建ての建物に塔がある。 

完成されたルネッサンス様式の建物。ナポリのピッロ・リゴリオ(Pirro Ligorio)設計開始。

1642年にヴィニョーラの弟子バリオーネ(Baglione)が手がけたが、オリジナルのピッロ・リゴリオの手法が明白にわかる。

ピッロ・リゴリオは古代建築の研究家としても知られ、ハドリアヌス帝別荘発掘、ティヴォリのエステ家別荘、ボマルツォの怪獣庭園などの実績を持つ。そのため中庭には、多くのローマ遺跡が飾られている。


1655年、ピエトロ・フェッレーリオ(Pietro Ferrerio)により完成。 と、書いてあったんだけど、 http://www.treccani.it/enciclopedia/pietro-ferrerio_(Dizionario-Biografico)/ ↑の辞書サイトを読んでみたら、前年に亡くなってる。?フェッレーリオが1560年に彫刻装飾をし、1552年に建物の格子天井、入り口には1553年に亡くなったデ・トッレス家のものとわかる防具などの装飾を施したと。どれだったのか?(次回調べる)建物をくぐると小さな2つの中庭が。

中庭

ファサードから入ると2つの中庭がある。

始めの中庭

初めの中庭にある像は、1600年代作でアレクサンダー大王。紀元2世紀ころのミュロンのようなもの。って読んだんだけど、どれかよくわからない。


2つ目の中庭

ローマ時代の石棺

マスケローネ 怪人の噴水


建物内

フレスコ画

2階部分に素晴らしいフレスコ画がある。(ウィキに写真あり)


★ ランチェッロッティの円盤投げ

この建物内に、ローマ時代140年頃の作品『ランチェッロッティの円盤投げ(Discobolo Lancellotti)』 大理石像があったことで有名でした。紀元前5世紀頃のギリシャの彫刻家ミュロン作のブロンズ像の模作。ギリシャのパロス島で制作されたもの。ゲーテも絶賛。

しかしヒットラーの要望で、渋々ミュンヘンの博物館へ。

現在はローマに戻され、ローマ市営博物館のマッシモ宮にある。 


★ ナヴォーナ広場

ローマの主要観光名所ナヴォーナ広場にこの宮殿がある。ローマ帝国時代のドミティアヌス競技場が広場になっており、観客席に貴族の邸宅が立ち並んでいる。

詳しくは下のページへ。


ブログ


参考

Palazzo_De_Torres_-_Lancellotti