「出羽鶴 無農薬栽培米仕込み カゼノオト ~風の音~(生原酒)」
「出羽鶴 無農薬栽培米仕込み カゼノオト
~風の音~(生原酒)」
(秋田清酒株式会社/秋田県大仙市)
原料米:
大仙市産の無農薬栽培「ササニシキ」100%
精米歩合:90%
酵母:AK-1
アルコール度:16.1%(原酒)
価格:720㎖ 2,750円(税込)
●テイスティングコメント
爽やかな酸を感じさせる香り。口に含むと、ジューシーなブドウを思わせるみずみずしい香味が口いっぱいに広がります!程よい酸味に透明感のある純度の高い甘さ、お米の柔らかな味わい、それらすべてが調和して優しい印象の香味に仕上がっています。
田んぼの広がる光景が目に浮かぶようですし、また、頬を撫でる風のような穏やかさもあります。「カゼノオト」という名前を表現したような味わいで、フッとキレていく様子も軽やかでした。うーん、おいしい!
【小川屋スタッフから】
昨年デビューして話題をさらった「カゼノオト」が今年もリリース!
1980年代から今日に至るまで、無農薬栽培米での酒造りを精力的に続けてきた出羽鶴さんと、大仙市で無農薬栽培に励む「T-FARM」さんのタッグでこのお酒が生まれました。
出羽鶴さんは「T-FARM」代表の田口さんと出会い、農薬や化学肥料に頼らない自然栽培米だけでなく、添加物も使用せず磨きすぎないお米を使って酒造りをしようと話が進んだのだそうです。
商品名は、“農作業の合間に田んぼに吹く心地よい風のような、おいしい農作物を届けたい”という思いから命名されています。ラベルやラッピングペーパーも商品名に違わないデザインで、これは「T-FARM」代表・田口さんの娘さんが描いた絵なのだそうです。昨年のものもとても印象に残っていますが、今年の青空色の不織布もたまらなく素敵ですね。
出羽鶴さんといえば、秋田高専さんとのコラボ酒「酔思源(すいしげん)」が先月リリースされたばかりです。こちらは再生水を活用して栽培された酒米を全量使用した純米大吟醸です。
今回の「カゼノオト」も「酔思源」も、味も精米歩合も異なりますが、自然に寄り添いながら持続可能な米作りと酒造りを目指すという一貫した姿勢が読み取れます。
おいしいお酒を造るだけでは十分でない、というメッセージともとれるようで、味わうごとに考えさせられます。
もちろん、背景を知らなくてもおいしいお酒であることに変わりはないのですが……。知るとなお、そのおいしさが高まるように感じました。
2年目の「カゼノオト」も多くの方にご賞味いただきたいのですが入荷数に限りがあるため、気になる方はお早めにご連絡くださいますと幸いです。爽やかで穏やかな風のような「カゼノオト」、ぜひご賞味ください。