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杜撰な商標の使い方をしていると本人も偽物に気が付かなくなる

2021.03.03 21:30

「クロネコマーク」が64年ぶりに変わりました。


 




この2つの「クロネコマーク」


区別できる人はどれくらいいるでしょう。


 


2つを並べているので区別できたとしても、


一つだけでは区別できないかもしれません。


 


下が新しい「クロネコマーク」、


すでに商標出願されています。


 


もし第三者が下のマークを使っても、


商標登録されている今までの「クロネコマーク」と似ている。


 


すでに登録されている「クロネコマーク」と似ているなら、


新たに商標登録する必要はない、


そのように考える人もいます。


 


実際、この程度のロゴマークの変更、


多くの人がやっていることです。


 


今回の新しい「クロネコマーク」の変更、


新しい「クロネコマーク」の商標登録、


これは商標の使い方のお手本です。


 


登録商標と同じ商標を使わず、


書体、色、配置を変えた商標を使う、


このような使い方をしていると、


登録商標だけでなく、


登録商標に似ている商標が流通します。


 


似ている商標、


最初は一つだけだったのが、


次第に増えていきます。


 


最初はそのつもりがなくても、


登録商標を変えて使う、


このことに慣れてしまうと、


バリエーションの商標がたくさんできてしまいます。


 


そのなかに、本当の「ニセモノ」があった場合、


周りの人たちはもちろん、


本人たちも「ニセモノ」に気がつきません。


 


他の部門で使っている商標だろう、


また新しいバリエーションが出たのだろう、


印刷がずれたのだろう、


 


似ている商標に対してとても鈍感になります。


 


本当の「ニセモノ」が出回っても、


本人たちも気が付かない、


そんなことが起こります。


 


商標を使うときは、書体、色、配置、


すべて登録した商標と同じ状態で使う。


書体、色、配置を変えて使わない。


 


これを徹底すれば、


登録した商標と似ている商標、


そんな商標は存在しません。


 


もし存在したとすれば、


それはニセモノ、


すぐに分かります。


 


商標は登録している、


でも使い方が杜撰、


これではいけません。


 


ロゴマークの管理が杜撰、


これもいけません。


 


ロゴマークが電子データで管理されるようになり、


かんたんにコピーが作れるようになりました。


オリジナルのデータにアクセスできる人を制限する、


オリジナルのデータの変更ができないようにロックする、


ロゴマークのデータをいつ誰が何回コピーしたかを記録しておく。


 


ロゴマークのデータを営業秘密と同じレベルで徹底管理しておかないと、


知らないうちにデータのコピーが作られ、


知らないところで使われている、


そんなことではいけません。


 


「クロネコマーク」はヤマトホールディングスのウェブサイトから利用させて頂きました。