特許がないマーケットに進出するという選択
中国進出ブームが始まったとき、
大小含めてあらゆる企業が中国に進出しました。
15億人とも言われる巨大なマーケットに期待を込めて。
ところがその中国で競争に勝ち残っている企業がどれくらいあるのか。
ほとんどが撤退しています。
魅力的はマーケットに進出するのは日本企業だけではありません。
世界中の名だたる企業が中国というマーケットに進出しました。
巨大なマーケットとでも多くの企業が進出して競争を始めれば、
そこはレッドオーシャンです。
日本でビジネスをするよりも過酷です。
中国が魅力的なマーケットというのはそのとおりです。
しかし自社にとって魅力的であるのかどうか。
自社にとって魅力的なマーケットはどこか。
この答えを見つける方法に「特許」を使います。
企業が特許を取得する国を決める基準、
これは企業にとってそのマーケットが将来必要かどうか。
権利の存続期間を考えながら20年以内に魅力的な市場になるのかどうか。
中期的に魅力的なマーケットになると予想するなら特許を取得します。
ほとんどの企業が同じような中期計画を立てます。
したがって特許を取得する国も共通します。
逆に特許がない国を探すことの方が難しいくらいです。
特許が多く集まっている国は将来魅力的なマーケットです。
では特許がない国は魅力のないマーケットなのか。
マーケットが大きいから魅力的であるなら、
マーケットが小さければ魅力がないのか。
自社にとって必要なマーケットの規模はどれくらいなのか。
大企業にとって小さいマーケットというだけかもしれません。
自社にとって十分な規模のマーケットなのかもしれません。
特許がなくマーケットが小さい国でビジネスすれば、
他社の特許に邪魔されず、
価格競争に巻き込まれない。
「特許」がない国がブルーオーシャンなら、
特許制度がない国もブルーオーシャンです。
特許制度がなければ特許はありません。
他社の特許に邪魔されることもありません。
特許があっても特許制度が機能しない国もブルーオーシャンです。
特許制度が機能しなければ特許があっても権利行使できません。
これは特許がないことと同じです。
マーケットの大きさが自社にとって適正であり、
そこに特許がない、
自社にとってのブルーオーシャンを見つけることができます。