私も法務業務7年で漸く先が見えてきた。
石の上にも3年というが、私は日本では顧問弁護士がいたが、使った事も無ければ、何か尋ねたことも無かった。あれだけ無茶を遣っていたのだが。。。しかしフィリピン、少しビジネスの経験がある方はご存知だと思うがアメリカ同様に訴訟の世界。直ぐに訴えられる。私もそうした経験から弁護士さんとの付き合いは多くなった。それで7年前、見よう見まねで弁護士事務所のパートナーになった。最初の3年はまあ難しい言葉ばっかりで、文章も法律的言い回しが多く、これ肯定してるの?否定しているのさえ判らなかったが、今は大分慣れて、まあ私の性格は、解ると退屈で先に進みたくなるから、今はその知識を使って次に挑戦したいと思っている。
日本の弁護士さんは仕事範囲が狭い。行政書士、中小企業診断士、特許申請事務所、公証人役場、等と分業化が進んでいるが、フィリピンの場合これら全てが弁護士が出来る。ただここの弁護士も国家試験を受ける勉強はして頭がよく、1時間に斜め読みで200ページを読むが、しかし世間知らずでビジネス感覚が無いといって良い。うちにもアソシエイトとして3名の弁護士との連携をしているが、何かの新しい発想はない。基本的には誰かが事件を起こした後始末で有って、自分がこうであればもっと便利で社会の為になる。しかしその法的根拠は何処だ。という発想は無い。 また世の中には多くのコンサルタントと言ってる人が多くいるが、実際に多くの事例と、その事例から来る多くの苦渋を経験していない人が多く。私はビジネスによってその多くの事例と、その事例から来る多くの苦渋を経験して、法務の世界に飛び込んだ者との考え方の相違を感じることがある。
私の考えは、例えば進出企業が、如何に早く安全で、コストを安くして、本来の目的を達せられるか、そこに重点を置き、3年で軌道に乗るまでのサポート体制の充実を考える。今まで法律事務所では、如何に難しく見せて、お客からお金を取るかでは無い、新しい法律事務所の立ち位置を変えたものにして行きたい。