あした小学生の見本にするための、野草生け花ワークショップ
昨年に続き、今年も小学校4年生の総合学習授業で、野草を使った生け花をつくることにしました。
授業では「どの草にも名前があるから、雑草じゃなくて野草と呼びましょう」と教えているので、この生け花も雑草生け花ではなく「野草生け花」にしました。
でも生ける花は、山に咲く可憐な花ではなく、学校敷地内に生い茂っていて、たまに草刈機なんかで刈られてしまう草です。 そんな草は道端にもふつうに生えていて、普段気にもしない草なのですが、それらを眺めながら気に入った花や葉を摘んできて、花器に生けると大変身して床の間や玄関に置いても少しも引けをとらない姿を現します。
子ども達が作った校内の野草生け花が昨年の参観日に大ヒットしたので、今年もやることにしました。 もちろん子ども達に「生け花とは・・・」と先生が説明しますが、 『こんな感じですよ』と見本作品を見せることも大事なので、本番授業前日のこの日に地域住民が何人か家庭科室に集まって、見本生け花を作りました。 素材の野草は校内にあるこんな原っぱで採取します。
ここに生えている草は、大半が勝手に生えた野草、つまり雑草と呼ばれている普段見向きをされない植物です。でも花摘みに合わせて知っている限りの知識を絞って参加者に名前や由来を説明しました。 家庭科室に摘んだ植物を持ち帰ったあと、節のところで切った竹筒にフラワーアレンジメント用吸水スポンジ(オアシスと呼ばれているもの)を切って入れ、水を注いで花器を作りました。この竹筒は知り合いを通じて無料でいただいた竹細工の切り落としです。
あとは参加者の芸術的センスを活かして、作品を仕上げます。
できた作品は、使った植物の名前を図鑑で調べて紙に書き、さらに作品のPRポイントも書き、明日の本番授業での子ども達の参考用に学校へ寄付しました。