HSPとエンパス。
アーロン博士のブログを読んでからたくさん疑問が湧いて来て、空いた時間と体力・集中力の範囲内で調べています。
金銭的な関係でツールがインターネットが中心になっていますので、”いろんな人が色々な意見を言っている”中で私にしっくり来るものを選び取っている、という感じです。
ですのでここに書き記すことも、私一個人の感想程度に受け取ってください。
アーロン博士は「HSPとエンパスは違う」ということを仰っておられます。
エンパスは「共感能力者」のことで非常に共感力の高い人たちを指しています。
高い共感力はHSPにも当てはまる内容なので混同されてしまって、場合によってはイコールというふうになっています。
私はスピリチュアル系の活動をされている方々を何人か知っています。その方々は現実世界にも当てはまった考え方をする人たちです。要するに如何わしい人たちでなく信頼できる人たちという意味です。
その方々はスピリチュアルな能力の高い人たちだからこそお仕事にされている訳ですが、やはりエンパスの能力は高いです。かと言って、HSPではないなと思う人もいます。それはご本人もHSPではないと自覚されています。
つまり、「エンパス≠HSP」(エンパスではあるがHSPではない)ということです。
エンパスの方は例えばヒーラーさんならばクライアントさんの体の悪い部分が自分の体にも同じ反応を感じたり、オーラをつたって相手の感じているものが分かったりするものの、HSPでない人は現実世界においては心身ともに敏感さはあまり見受けられないのです。
なので、エンパスであることと、HSPであることは別だと私は思っていて、ただ、HSPの中にかなりの割合でエンパスでもある人がいるという意味で、イコールで結びつけられやすいのだと思います。
私自身がHSPに当てはまる方々にお会いしてきて、エンパスの能力もある方は半数くらいだったような気がします。
ただそれも判断が非常に難しく、エンパスの定義が本やインターネットでも曖昧で掴み所がないのですが、HSPの中には超常現象の体験を持つ方がいらっしゃって、そういう方はスピリチュアルな世界への関心も高いのでエンパスである可能性は高いと感じます。
エンパスでかつHSPと、エンパスではあるけどHSPではない人たちの違いは1番に境界線(バウンダリー)の濃さかも知れません。
HSPでない人たちは他者との境界線がしっかりあって、それも無意識的に。HSPは自分の境界線が薄いことに自ら気づいて練習すれば意識的に出来るのですが、でも調子が悪いとやっぱり癖のように境界線が薄くなって他者からの影響を受けてしまいます。
だからエンパスのスイッチをオンオフが得意なのはHSPではない人たちだと思います。あくまで個人的な感覚です。
私も自分でエンパスであると思っていますが、私の友人にはとってもその能力が高い人がいるので「少し」という程度で認識してます。
HSPに関しても自分の中にある中向的な(内向的であり、外向的でもある)性格で取り繕ってやって来れて、またカウンセリングセッションで境界線の引き方を身につけてきたお陰で今の状況を作っていると思います。
最初の話に戻すと、HSPの提唱者であるアーロン博士がエンパスと区別して欲しいと言うのは、科学者として超常現象に触れてしまうとHSPを一般的な概念にするのが難しくなると考えておられるからなのではないでしょうか。
メンタリストのDaiGoさんの動画で内向性の高い人は高反応で敏感さ、繊細であると発言していたのにHSPという言葉には触れませんでした。内容はかなりHSPと一致してるのに。
ニコニコ動画の視聴者のメッセージの中に「HSP」と何回か出ても触れられず、しかも心理学の研究や書籍にかなりアンテナを張っている方なのに知らないことはない気がします。
DaiGoさんは超常現象のように見えるパフォーマンスをされ、それらを心理学とか物理学の応用で説明できると言ってきた方であり、動画の中でもスピリチュアルな話への嫌悪感?を感じますので、HSPを調べるとしっくり来ない部分を感じられたのかもと私は勝手に思ってます。
そう思う理由はもう一つあり、HSCの番組を作ったNHKのディレクターさんが言っていたことと重なったからなのです。何度も社内で反対されながらスピリチュアルなことを取り除き気をつけて番組を作ったそうです。
そもそもスピリチュアルな内容を取り除いた状態がHSPだと言い切ることも出来るのですが、現状は難しいと思います。科学で説明する以上、提唱者であるアーロン博士だけの話が真実とは出来ないと思うのです。心理学は行動の科学とも言われるので、実験などで実証できることが重視されます。アーロン博士だけが正解にしてしまえば、それこそ宗教になってしまいますから。
たくさんのHSPの研究者の中で議論されるのが科学であることなので、その研究者の中で超常現象を切り離せない理由があるのであればそれが今の現実だと思います。
という訳で、今の私の結論。
・HSPとエンパスは別(HSPの中にエンパスが多いと感じるが、スピに関心が無ければ気にする必要はない)
・アーロン博士はHSPを科学的に説明するために研究を続けているのは尊重しつつも、私はHSPとスピリチュアル的な能力が無関係とは思えない。
ASP(=異常なまでに敏感な人)と言う言葉もあり、HSPとイコールなのか、もしくはHSPの中でもスピリチュアル的にも非常に敏感な人たちなのか?とか疑問を持ち始めたのですが、ASPは参考文献が見つからず。HSPの疲労については多くの人に共通しているものの、その中でも心身の疲労度が尋常ではない方がいます。どこからが尋常ではないと言うのかも主観に基づいてしまうので、HSPの中でも敏感さの程度が今後のテーマなのかも知れないですね。
最後に今まで色々書きましたが、何より大事なことはその方が生きづらさを少しでも軽減していくことだと思います。
研究者は研究し発信していくのが役割ですが、その情報の受け手である私たちは何がHSPで何がエンパスなのかは対策するためには必要なのですが、研究者とは立場が違います。HSPでもエンパスでもとにかく心が楽になり、少しでも自分を肯定的に捉えることが最重要だと思います。
心理学の言葉で外在化とか対象化と言うのですが、自分の中にある問題に名前(HSPとかエンパスとかACとか)が付くとその問題を客観的に見られて心が落ち着く作用があると言われています。名前は自分が納得出来ればそれでいいのです。
そして、私がオススメしたいのは自分に心地よい情報を取捨選択するということ。
例えば、パワースポットのお守りも信じられる人が持つから効果があります。それを持つことでテンションが上がるとか護られてる気がするとか。ただ、変な霊能者には気をつけてください。HSPは気が優しい方が多いし、心が弱っていると相手の言うことを丸受けしてしまいます。あなたが生きづらいのはご先祖でも前世の影響でもないです。確かにあるかも知れないけど、それでは解決しません。誰かに頼るにしてもきちんと現実的な話ができる方の元へ必ず行ってください。不安を煽って次から次へと金銭的に負担が掛かることを言うのは疑ってください。
私はパワーストーンが好きですが、私の無意識がOKと出すかどうかを基準にしてます。直感、感覚を何より大切にしてます。
それは誰かの言葉もです。強気にハッキリ言われると「そうかな」と受け止めてしまいがちですが、違うと感じたら”受け流す”もしくは”流して”ください。
100人いたら100通りの対策があります。ただ、他の人の話は参考にはなるのでご自分の肌に合うものを選んで自分流にしてください。
セルフケアのmini勉強会でもヒントになるようなことはお伝えしたいと思ってますが、独自のセルフケアを見つけてもらうのが目的です。
以上のことも、合わないと感じたならばそれが正解です。それが境界線です。
まだこの知識欲が続く限り、しばらくはインプットに力を入れて7月末の京都イベントに生かしたいと思ってます。
長文お読みいただきありがとうございます。