【岐阜県・高山市】飛騨高山・花岡
2018.06.11 01:54
古い街並みで有名な飛騨高山だが、国分寺を中心とした高山線と宮川に挟まれたエリアが遊里、即ち夜の街となっている。
遊廓は、高山駅寄りの花岡町に存在していた。
『全国遊郭案内』によれば、「妓楼は十二軒、娼妓は五十二人居る」。
戦後も赤線として存続し、『全国女性街ガイド』によれば「芸妓は三十八名。赤線は物凄く汚い。花里周辺に八軒二十五名」。
飛騨国分寺境内
国分寺は一国に一か所建立されていたことから、高山が古くから飛騨の中心だったことことを示す。
手前が三重塔、奥に本殿、写真左の巨大な大イチョウは天然記念物指定
飛騨国分寺三重塔(左)、鐘楼(右)
飛騨国分寺山門
飛騨では、悪霊払いや疫病除けの願掛けとして「さるぼぼ」と呼ばれる赤い人形が飾られている。
花岡町
遊廓だった流れから、古い旅館が点々と残っている。
妓楼から転業されたと思われる旅館「かみなか」(登録有形文化財)
「かみなか」の並びにも妓楼から転用と思われる一軒、現在は事務所
花岡町旅館街
花岡町の飲食店街
飲み屋街は赤線からの流れか
遊里に付き物の床屋さん
玄関にアールを残し、カフェー建築風にも見える
朝日町本通り
国分寺の東側に「夜の街」が広がる
末広二番街
銭湯「桃の湯」
遊里に付き物の銭湯だが、露蓮が下がっていないのは休業日だからか
末広一番街
国分寺の南側、天満町
道を挟んでモダンな建物が並ぶ。
雑貨屋の「天〇屋」(左)と床屋の「朝日軒」(右)
訪問 2018年6月