間違ってなかった
6/10(日)、大学時代の恩師の音楽講座を受講しに、恐らく10年振りくらいに大教大天王寺分校(今は天王寺キャンパスと言うそうなw)に行ってきた。
現地では学生時代からの憧れのT先輩とも合流出来、楽しさ倍増で大変実のある講義を受けてきた。講義なんてそれこそ大学以来ではないか。しかも、こういう実践的な参加型講義というのはなかなかなかったように思う。
内容的には学校の先生としての合唱指導の方向性と、合唱として音楽を創るには如何にすれば良いか、子供たちを如何に楽しく歌わせるか、という指導者向けの講義ではあったが、ソリストのオレにとっても大変有意義な内容であった。
今回の講義のテーマでもある先生の著書『聴き合う耳と響き合う声を育てる合唱指導』の中にある「音痴を治す方法」や「自分の声を意識する方法」、いい発声でいい声を出すための準備としての「強めのハミング」(オレ言うところの「音抜き」)など、オレが体調を崩して以降我流で編み出した発声法や準備体操が、先生の推奨される方法(先生も独自に編み出されたそうで)と同じだったことに、弟子としての遺伝子というか無意識のうちに植えつけられていた方向性というか、そういうものを感じられ、自分で辿り着いた方向性・方法が間違っていなかったことに絶大な安心感と自信を持つ事が出来た。
前例のない症状や経験のオレ、喘息やホルモン治療で最高音がE5を超えられず四苦八苦してた頃、もうソプラノはアカンかな、とかどなぃしていいか誰に頼っていいかも判らず、結局自分の身体は自分が一番知ってるわけで、自分の身体と相談しながらその時その時に併せてやっていくしかないやろ、と兎に角我流でここまで来た。
もしかしたらそれなりの専門家(発声障害専門のヴォイストレーナとか?)に就けばもっと早く解決したかも知れんが、結局の所、自分で得た答が一番内容も濃く、先日の数学の話ではないが答えよりもそこに至る経験や答えを見つけるプロセスが重要なんでないかと思い、結構依怙地になって我流で取り組んできた。
【過去関連記事】---------------------------------------------------------
・声を出す前の準備運動あれこれ ~ その3:破顔一笑の術
・声を出す前の準備運動あれこれ ~ その4:アイーンとアメマ
・声を出す前の準備運動あれこれ ~ その5:鉛直方向下向き
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とは言え、オレ流難病仕様の方法の為、健康体の人様にさてこれが適応出来るかというのは全く以って責任が持てなんだ。だが今回、先生の著書を読み講義を受け、自信を持って人様にもお勧め出来る方法であったことを確信した。どれだけ安心したかw ちょっとばかしドヤ顔である。
また、先生が演奏会の選曲で心掛けられているのが、
①色んな作曲家の色んな作品を選ぶ
②幅広い時代から選曲し、時代を追って演奏する
③演奏家本人が楽しいと思う曲を歌う
等々、これまたオレが普段の演奏会の選曲・演出で心掛け実践していることに合致した。
忘れてるだけで、学生時代こういう事教わってたんかなぁ…と思い返すもピンとは来ないが、考えてみれば学生時代の4年間、当然ではあるが自分のレッスンの他にも合唱や何やで先生にくっ付いて回る事は多かったので、言葉では教えられずとも師の姿勢を見てオレは育ったんかなぁ、先生の弟子で良かったとつくづく思うた。T先輩共々、可愛がってもらってたしなぁ。よく一緒にご飯連れてってもらってたなぁw
先輩もオレも、師匠にお世話になっていた頃の倍の年齢(w)になったが、3人とも結局全然変わってないなぁ~なんて笑われながら、学生時代に戻ったような新鮮な気持ちであった。
本番直前、いい経験をさせていただいた。先生、ありがとうございました!
日曜は、自信を持って堂々と、楽しさ全開で歌ってこよう!