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たのしい!古典芸能

劇場空間でしか味わえないもの

2018.06.12 13:48

こんばんは。


そろそろ私の大好きな文楽についての紹介を始めようかな…!?とも思ったのですが、せっかくなのでその前に、「劇場に足を運ぶ」ということについて、焦点を当てて書いてみようと思います。


劇場って、いろいろありますよね。

小さな劇場から大きな劇場、ホールももちろんそうですし、映画館も、ライブハウスも劇場に含まれるかもしれません。


その中でも、生のパフォーマンスが観られる劇場についてのお話です。


こちらはシアターオーブの座席。



この間の日曜日に、サントリーホールに弦楽四重奏のコンサートを聴きに行ったのですが。

そこで面白いな〜〜と思う体験がありました。


クラシックコンサートで、何楽章かある曲を聞いたことのある人だとよく分かると思うんですが、拍手のタイミングは、すべての楽章が終わったらなんですね。


ひとつの楽章が終わると、次の楽章までの間で少しの沈黙。

それから次の楽章が始まって…という感じなのですが、その少しの沈黙の時間に、一斉に始まるおじさんたちの咳払い 笑


「演奏がされていない時間」というだけで、咳払いがたくさん聞こえてくるし、まったくもって沈黙ではないのですが 笑


これは本当に当たり前すぎる話なのですが、演奏中は、お客さんは音楽を聴くことに集中しているので、咳払いをしたりすることはほとんどありません。

ものすごく緊張感を持って、とても集中した状態で、音楽に耳を傾けています。


もちろん演奏する側も、来てくれたお客さんに対して素敵な演奏を届けたい!という気持ちで、同じく緊張感を持って、集中した状態で舞台に立っています。


生のパフォーマンスが繰り広げられる劇場空間には、そういうお互いの緊張感が交錯して生まれた、なんとも言えない空気があります。


クラシックコンサートの話で言うならば、楽章と楽章の間の時間はそんな中でも少しだけ緊張がほぐれる時間。

一斉に始まる咳払いに、演奏が始まりそうになるとぴたりと止む咳払い、緊張とリラックスのコントラストがすごく分かりやすくて、なんだか面白いなあと。


そしてこのなんとも言えない劇場ならではの空気を纏うこと、わたしは個人的に、演者と観客のコミュニケーションだなあ、と思っています。


さらにこれがお芝居になり、特に文楽や歌舞伎のシリアスなお話なんかになると、もうなんというか、「お互いの気のぶつけ合い」という感じ。笑


日常の空間とは違う劇場空間に入って、さあ観るぞ!という気持ちになって、劇場空間ならではの空気を纏って、色々なことを考えて、また日常に戻っていく。

「劇場空間へ足を運ぶ」という行為からしか得られない、特別な体験がそこには待っているのです。


実際に行ってみないとどんなものを見られるか分からないからこそ入り混じる期待や不安、1つとして同じものはないからこそ味わえる緊張感。

すべてが「劇場空間へ足を運ぶ」ことの楽しみであり、映像で観るのとでは、比べものにならない面白さがあります!


だからこそ、みなさんに「劇場に足を運ぶ」ということをやってみてほしいな、と思います。


お芝居は「生き物」で、常に変化、進化していくもの。

ぜひ、みなさんもその瞬間の「目撃者」になってくださいね!


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