【俺が法律だ】鳥類弁護士の事件簿 プレイ日記 総評・まとめ
というわけで……
鳥類弁護士の事件簿、完全クリアしました〜!
1周攻略までに約4時間、完全攻略までには約6時間といったところ。内容は分かりやすく、スッキリまとまっています。
それでは早速、総評・まとめに移ります。
【外見は奇天烈、中身は堅実】
このゲームでまず目につくのは登場人物たちが動物であることでしょう。主人公は鷹、ライバルは鶏、その他のキャラたちも動物で構成されてます。
会話を盛り上げるおフランスジョークも動物にちなんだものであり、世界観への没入を高めてくれます。
しかし一見すると奇天烈コメディに見える本作ですが、ストーリーは『正義』や『政治の腐敗』『革命』を取り扱っており、堅実なシリアスです。
正義に実直でありたい。だけれども正義を司る国は腐り切っている。革命勢力は暴力と陰謀が渦巻き信用できない。そんな中でも弁護士として道を見つけなければならない。正義とは、国の未来とは……。
ウィットに満ちたコメディと堅実で重いドラマ。そのふたつでプレイヤーを楽しませてくれるのが鳥類弁護士の事件簿なのです。
【逆転裁判の類似点と相違点】
言うまでもなく本作は逆転裁判をリスペクトして作られた作品です。
裁判の構造もそうですが、お馴染みのハシゴ脚立論争などの細かいところまで逆転裁判ネタがあるのは面白い点。
現場を調査し、裁判を行い、無罪を勝ち取る。
ここら辺は逆転裁判っぽいですね。矛盾点を見つけて証拠を突きつけるところなんかはそのままって感じです。
もちろん逆転裁判とは違うところもあります。
まずひとつは
行動回数制限があること。
調べられる日数に制限があり、なにもしないと上記のように裁判でも証拠不足で詰みます。
逆転裁判は詰むことはないのですが、コチラは本当に詰みます。
なので調査段階から
緊張感がヤバい。
安心してじっくり調べられる逆転裁判と調べるところから考えて行動しなければならない本作。
一長一短ではありますが、上手い差別化だな〜と。
もうひとつは
エンディング分岐があること。
ライバル検事を見捨てるか救うか救えないかで結末が変わっていきます。
私が選んだの以外でも王道の展開や、かなりダークな方向へ突っ走ることも……。
そのダークな方向のAエンドなのですが、序盤の愉快さはどこへやら。ラストにはなんとも言えない気持ちになりました……。
誰もが正しい方向へ向かっているつもりでも、それが間違ってることに気づかない。なんというか、ただただ悲しい……。
それはそれとしてエンディング分岐は良いですね。一本道の安心もいいのですが、どういう風に物語が動くか分からない。
ゲームオーバーとはまた違ったドキドキがそこにあります。
特に本作は命の価値が安く、誰が死ぬか分からないのがまたプレイヤーをハラハラさせてくれるのです。
途中の裁判に負けてもストーリーが進行するというのは斬新だったと思います。次作があるとするならば、最初の裁判から分岐があっても良いかもしれません。
【ショートなストーリー】
前述した通り本作は短いです。
ゲーム部分の裁判パートも短く、だいたい3つぐらい矛盾点を指摘すればクリアできます。
ただ短いから薄っぺらいと言われれば、そういうわけではありません。
1〜4章に分かれてますが、全部合わせてひとつの物語と言った方が正しいです。小さな章が小分けされてるいるのではなく、大きな章が区切られているのです。
ゲーム部分が短く勝った時の爽快感が薄いは私としては残念なところですが、物語を楽しむには十分です。
そもそも画面構成が二次元的な紙芝居のような作りになっているので、あまり凝ったトリックが使えないというのが実情なのかもしれませんが……。
一風変わった裁判ゲーム、『鳥類弁護士の事件簿』。
少し変わった世界観を見たい方、週末にサックリとゲームをプレイしたい方に是非オススメです。
鳥類弁護士の事件簿はNintendo Switchで発売中でございます。
これにて『鳥類弁護士の事件簿』の総評・まとめを終わります。ここまで読んでいただきありがとうございました。
ではまた次のゲームでお会いしましょう。