【今日の暦】二十四節気 穀雨
二十四節気:穀雨(2023/04/20-2023/05/04)
春、最後の節気。
田植えの季節。
初春に植えた種が芽吹く頃。
穀雨(こくう)は田畑を潤し、種植えされた野菜や植物たちを育てる雨が降り注ぐ恵みの時期。夜明けと宵はまだまだ肌寒いですが、日中、太陽の明るい時間は夏の気配を感じられるような日も。
清明の頃に植えたとうもろこしも芽を出し、雨の滴が輝く姿はなんとも綺麗で可愛らしい。
先日は夏野菜のきゅうりとトマト、モロヘイヤなどの苗植えのお手伝いもさせていただきました。
空の恵みと大地の恵みに支えられることの幸せを日々感じています。
七十二候
○葭始生(04/20-04/24)
......「あしはじめてしょうず」。水辺に生える葭(あし)、葦とも書きます。「あし」では音が悪いと、「よし」と呼ぶことも。哲学者パスカルの「人間は考える葦である」は有名な言葉です。
○霜止出苗(04/25-04/29)
......「しもやみてなえいずる」。霜が降りなくなり、稲の苗が育ち始める頃。それほど暖かくなる季節の到来。
○牡丹華(04/30-05/04)
......「ぼたんはなさく」。牡丹は「百花の王」とも呼ばれる優美な花。春の終わりから夏の始まりに咲く、初夏を告げる王さまです。
祭事:八十八夜(はちじゅうはちや)
立春から数えて88日目にあたる日。雑節のひとつで、「八十八夜の別れ霜」といわれるくらい、田畑を管理する人にとっては重要な節目とされています。
この日を境に農作物の霜害がなくなるため、本格的な種まきなどが始まります。
また、この日の摘んだお茶は質がいいと、古くから神仏に捧げる習わしもありました。
「八」は末広がりで縁起もいいと、米を育て始めるのによいという風習もあるのだとか。
参考文献
◇ 『絵でつづるやさしい暮らし歳時記』新谷尚紀
◇『七十二候の食薬レシピ』大友育美