#S015 そのアクセサリー、本当に必要ですか?
こんにちは、西ゆり子です。早いもので、今年も残すところ、あと1カ月!。私にとって、2022年の最大のイベントは、この『着る学校』を開校したこと! みなさんと、LINEやインスタライブでおしゃれについて語り合えるのはもちろんのこと、毎月のテーマレッスンで、実際にお目にかかった生徒さんたちがどんどん変わっていく姿からも大いに刺激を受けています。これからも、自分が「好き!」と感じる装いを、どんどん楽しんでいきましょう。
さて、12月と言えばクリスマス。今年1年の労をねぎらって、「自分にご褒美」と、新しいアクセサリーを買おうと考えている人もいるのでは? パーティや親しい人との集まりも増える時期。いつも以上に、アクセサリーが活躍する場も増えそうです。
でも、つける前に、もう1度、考えてみてください。
そのアクセサリー、本当に必要ですか?
というのも、私からすると、「長年の習慣で」「適当に」アクセサリーをつけている人が多すぎるように感じます。お出かけするときに「なんとなくネックレス」をつけている女性が、なぜこんなにも多いのでしょう。今日、どんな服を着るかに関しては、みなさん気を遣っているのに、なぜアクセサリーになると、“とりあえず”つけてしまうのか…。本当に不思議で、残念でなりません。
その理由のひとつは、「お出かけするときには、アクセサリーをつけなきゃ!」という思い込みに縛られているからかもしれません。でも、アクセサリーには決してそんなルールはないのです。もうひとつ、年齢を重ねるとともに衰えてくる肌や髪の質感を、アクセサリーの輝きで補おうとする「防衛本能」が働いているのかもしれません。
ですが、私が声を大にして言いたいのは、「アクセサリーに頼ってはいけない」ということです。アクセサリーは、自分のマイナスを補って助けてもらうものではなく、「50歳なら50歳の私」を堂々と輝かせるために、ワクワクしながら選ぶものだから。「ノーアクセサリーでも十分イケているけど、このピアスをつけたらもっと素敵!」。それが、アクセサリーが本来持っている役割なんですね。
そのワクワク感を取り戻すために、「お出かけするときには、ネックレス、ピアス、指輪の3点セットが欠かせない」という長年続けてきたルーティーンを、1度、断ち切ってみるのがいいでしょう。
おすすめは、1カ月間の「アクセサリー断食」です。ピアス、ネックレス、指輪、その他のアクセサリーも一切つけずに1カ月を過ごしてみるのです。以前、私の個人スタイリングレッスンを受講された生徒さんたちにもこの「アクセサリー断食」に挑戦してもらったのですが、みなさん、最初はかなりとまどっていたようです。とくに、それまでたくさんつけていた方ほど、「落ち着かなくて、不安です」と。
でも、徐々に意識が変わっていきます。今までアクセサリーで満たしていた充足感を、違うもので埋めようと自分なりの工夫を始めたのです。それはメイクだったり、小物の取り入れ方だったり、スタイリングそのものだったり…。そして、1か月後に解禁すると、つけ方がガラッと変わります。それまではピアス、ネックレス、指輪の3点セットを必ずつけていた方が「自分にはピアスだけで十分」と気づいたり、「胸元が開いているニットでも、必ずしもネックレスをつけなくていいのだ」と新たな発見をしたり。すべてのアクセサリーをいったん封印することで、40歳なら40歳、50歳なら50歳の「素の自分」と正面から向き合って、今の自分に本当に必要なものが何なのかがよくわかるのでしょう。「なんとなくつける」なら、むしろ「何もつけない」ほうがずっと魅力的だということも。
自分にとって最も効果的なアクセサリーのつけ方が知りたいなら、ぜひ1カ月間の「アクセサリー断食」にチャレンジしてみてください。1度ゼロ地点に戻ってみることで、きっといい効果があるはずです。