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タテイト珈琲店

たとえば僕が

2018.06.12 14:51


今朝、店で作業をしながら延々と流していた曲。

"たとえばぼくが死んだら"


森田童子さんが亡くなられていたそうですね。

店主が生まれた頃にはすでにツチノコのようなものというか、幻のような方だったので、ご存命かどうかすらあまり気にしたことがありませんでした。正直。



不安定さに安らぎを内包した、弱く優しい消え入るような声。



最も有名な曲は"ぼくたちの失敗"でしょうか。

店主は、"たとえばぼくが死んだら"が一番好きです。



不思議な歌です。かつて、僕はこの歌に勇気づけられました。


自分が何者かだと思っていたけれど、

どうやら自分が何者でもないと分かった頃、

この曲がスッと身体に入っていく感覚がありました。


"たとえばぼくが死んだら、そっと忘れてほしい"


自分が何者でもないことを受け入れ、認め、生きていく。その心得。

タイトルとは裏腹に、普通の人として"生きていく"ための処方箋のようだと感じました。


そして"その時"が来たならば、

家族に少し悲しんでもらって、しばらくしたら忘れてもらって、ジーンズでもふと目に入ったなら、「あ、父ちゃん、ジーンズ好きだったな」って。

欲があるとすれば、それくらいです。



さて、今日も喫茶店らしくない投稿でしたね。

そっと忘れてください。



森田童子はもはや多くの人にとっての「何者か」でしょう。

そっと忘れることは、ちょっとできません。