相模原なるほど学校クイズ【34】
新年度になり1ヶ月が経過。
新年度の恒例行事といえば、健康診断。
保護者の私たちが受けていた頃とは内容が方法が変わっている?
今回はしろいゆきさんが健康診断に関するクイズを作ってくれました。
Q.小学校で春に行われる健康診断。1年から6年までどの学年も、必ず行うものは次のどれでしょう?
(6つあります)
①身長 ②体重 ③胸囲 ④座高 ⑤色覚
⑥視力 ⑦聴覚 ⑧内科 ⑨眼科 ⑩耳鼻科
⑪歯科 ⑫検尿 ⑬検便 ⑭蟯虫卵検査 ⑮心電図
⑯胸部X線
答えは画像の下にあります。
《答えと解説》
答え:①身長 ②体重 ⑥視力 ⑧内科 ⑪歯科 ⑫検尿
解説:60代の方は、心電図と胸部X線撮影以外は全部、小学生時代に経験したのではないでしょうか。検便はもう半世紀くらい前に行わなくなったと記憶しています。その後、蟯虫卵検査がありましたが、これがなくなったのは30年くらい前?胸囲や座高の計測、色覚検査も、かなり前から行っていません。聴覚検査、眼科検診、耳鼻科検診、心電図検査は限られた学年と学年初めの保健調査で調子が悪い等の申し出(例・目やにや涙がいつも出る、鼻水や鼻づまりがひどい)があった児童に行っています。1年生は現在行っているもの全てが対象なので、一番多くの検診を受けることになります。(①②⑥⑦⑧⑨⑩⑪⑫⑮)
時代と共に行われなくなったものや新たに行われるようになったものがありますが、世の中の衛生環境や生活習慣の変化、人権意識やジェンダーバイアスの変化や要請、医学や検査技術の進歩などが、健康診断項目の変遷の要因でしょう。
この他、小学校で行われなくなったものに、ツベルクリン反応検査やBCG接種(結核への対応)などの予防接種があります。
昔は、注射が嫌で大泣きする子によしよししてあげたり、大暴れしたり逃げようとしたりする子を取り押さえたりしていました。意外な子が注射嫌いで泣いているのを見て、かわいらしく思っていましたっけ。また以前は、歯科検診の際、検査の記録を担任が行っていました。ドクターのマスク越しに「右下E斜線4番から反対側5番まで斜線。左上6番C、5番×…」という暗号のような声が聞き取れず「すみません、もう一回お願いします」なんて言って、嫌な顔をされていた時代もありました。今は、市から臨時の記録員がドクターと一緒に来校してくれます。担任は子どもたちの指導やサポートに専念できます。
なんだか懐かしい言葉がたくさん並ぶ解説ですね(笑)
健診に関する先生目線でのエピソードにもクスッとしてしまいます。
解説には蟯虫卵検査がなくなったのは30年くらい前?と書かれていますが、義務ではなくなったのは2016年度からのようです。
色覚検査も廃止されてから随分経ちますが、個人的には再開してほしいと思っています。「見分けにくさ」があるために苦労をしている子どもの存在に気づくきっかけになると思っていますので。私の子どもが小学生の時「色覚検査を希望する方は申し出てください」という内容のお手紙を受け取った記憶があります。その時は色覚検査の必要性をそれほど考えていなかったので申し込まなかったのですが、色覚異常は本人も気付きづらいものだということや、就職時に判明し、選考から始まれてしまうこともあると後から知り、「受けておけばよかった」と後悔しました。
健康診断の結果をきっかけに、眼科や歯医者さんに通うことになった経験のある方も多いのではないかと思います。自分では気づけないちょっとした病気の早期発見にもつながる大事な健診。学校で一斉に行ってくれるのは、保護者としてとてもありがたく感じています。