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#S018 「なりたい自分」なるために、ワードローブを一新しよう

2023.01.23 03:00


 こんにちは、西ゆり子です。今月は「なりたい自分」を服で演出するコツについてお話しています。前回のスタイリング通信では「自分らしいおしゃれのゴールを決める」ことの大切さについてお伝えしました。その第一歩として、「なりたい自分」のイメージを固めよう、という課題はクリアできたでしょうか? まだ、あやふやという方も焦らなくて大丈夫。大切なのは、「こんな女性になりたい」「こんなふうに生きられたら楽しい」という自分の理想像に出会うこと。多少時間がかかっても構いません。心からワクワクするような「なりたい自分」の具体的なイメージを、ぜひ探してみてください。

 そして、ここからは応用編。「なりたい自分」のイメージが固まったら、まずは「自分のクローゼットを総ざらい」してみましょう。手持ちの服をすべて取り出して1枚1枚チェックしてみると、「なりたい自分」のイメージにマッチした『好きな服』と着回しが効く『便利な服』、もはや『必要のない服』の3種類に分かれるはずです。この中で『便利な服』と『必要のない服』はすべて断捨離してしまいましょう。

 その際に、『必要のない服』は未練なく処分できそうですが、危険なのは『便利な服』。特に、普段よく着る『便利な服』は手放すのが難しい。それは私にもよくわかります。でも、せっかく「こういう女性になりたい」と決めたのに、ワードローブをまったく変えずに『便利な服』ばかりを着ていたら、自分の目指すゴールには一歩も近づくことができません。ここは思い切って、『便利な服』は手放すか、見えない箱の中にすべて封印してしまいましょう。過去に執着していては前に進めない。スペースを開けないと、新しいものは絶対に入って来ないのです。迷ったときは、自分のクローゼットが好きな服だけでいっぱいになった様子を、ぜひ想像してください。とってもワクワクしませんか? ただし、スカーフやベルトなどの小物類、アクセサリー、靴やバッグなどはそのまま残しておきましょう。これらは、あなたのおしゃれの財産として、今後も大いに役立つものですからね。

 そうして、『好きな服』だけが残ったクローゼットにスペースが空いたら、次は「なりたい自分」のイメージにマッチした新しい服を買いに行きましょう。ポイントは、まずは日常的に着る「デイリーウエア」から揃えていくこと。たまにしか着ない「お出かけ着」ではなく、お仕事が中心の方は毎日着て行く仕事着を、家庭生活が中心の方は買い物に行ったり、友人と近所のカフェに行くときなどに着る「デイリーウエア」を『なりたい自分』のイメージにマッチした服に一新してください。

 とはいえ、いきなり新しい服を何着も買うのは経済的にも大変ですから、まずは2ポーズ。ブラウスとスカート、ニットにパンツといった、そのまま外にお出かけできるコーデを上下セットで2組揃えましょう。「たった2組? それだけで足りるの?」と、不安に感じる方もいるかもしれません。そこで、クローゼットに残して置いたアクセサリーや小物の出番です。同じニットにパンツの組み合わせでも、スカーフや帽子などでアレンジを変えれば、おしゃれの幅が広がります。襟の抜き方、袖のまくり方をちょっぴり変えただけで、見た目の印象も変わります。これも課題だと考えて、まずは1カ月間2ポーズで過ごしてみましょう。その際に、これまでよりも少しだけ背伸びした価格帯のものを選ぶのがおすすめです。服のパワーが後押ししてくれて、あなたの魅力をもっと引き出してくれるから。また、1カ月間ヘビロテしても平気なように、素材やデザインが「快適」で「機能的」であるかどうかをチェックすることも忘れずに。

 これまでもお伝えしてきたように、おしゃれをする上で最も大切なことは、自分の好きな服を着てワクワク&ドキドキすることです。その上で、「色」「バランス」「素材」「流行」といったスタイリングの基礎知識を活用すれば、誰でもおしゃれになれるのです。ただ、服の力はそれだけではありません。私は、服には人生を変えるパワーがあると信じています。実際に、個人レッスンやテーマレッスンでご一緒した生徒さんたちが、それまで知らなかった自分の魅力を開花させ、「なりたい自分」に近づいていくにつれ、表情がどんどん明るくなっていくのを目の当たりにしてきました。ドラマや映画の中のヒロインのスタイリングだけでなく、一般の方々にレッスンを始めてよかった!と、心から思える瞬間です。

 それだけ、服には人を変える力があるのです。「なりたい自分」をイメージしたり、「クローゼットを総ざらい」するにはかなりのパワーが要るでしょう。何かを変えることは決して簡単ではありません。でも、やってみるだけの価値はありますよ。自分らしい人生をもっと楽しむために、まずは服から変えてみませんか。