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生命の循環

2023.05.15 07:36

一指李承憲@ILCHIjp

·朝、太陽が昇るのを見てみてください。

今日の新たな太陽が昨夜の古い闇を押し出して 1日を開く姿は何よりも強力な希望と再生の象徴です。

昇っては沈む太陽をいつも見ている人は誰かに教わらなくとも生命の循環に目覚めそこから知恵を得ます。


【母から娘への手紙】

私のかわいい娘へ。

私が老いていることに気付いたときには、落ち着いて受けとめてね。

何より、私が直面している状態を理解しようとしてほしい。

話をしているときに私が同じ話を何回も繰り返したら、

「さっき同じこと言ったじゃない」なんて言って遮らずに、ただ耳を傾けていて。

幼いあなたが眠りに落ちるまで、私は幾夜も幾夜も同じ物語を読み聞かせたわ。

私がお風呂に入りたくないと駄々をこねても、怒って私を責めないで。

あなたが小さな女の子だったころ、言い訳をして逃げ回るあなたを追いかけてお風呂に入らせなければならなかったことを思い出して。

新しいものに対して私が無知であることに気付いたときは、そんな目で見ないで、ゆっくり時間をかけて覚えさせて。

覚えてるかしら、私があなたにたくさんのことを教えてあげたこと。

正しい食べ方、お洋服の着方、髪のとかし方、そして毎日ぶつかる人生の壁との向き合い方まで、ね。

私が老いていることに気付いたときには、落ち着いて受けとめてね。

何より、私が直面している状態を理解しようとしてほしい。

私が何を話していたか分からなくなってしまったときは、思い出す時間をちょうだい。

そして、もし思い出せなくても、心配したり、いらいらしたり、馬鹿にしたりしないで。

私にとって何よりも大切なことは、あなたと一緒にいることだということを分かってね。

私が年老いて、以前のように歩けなくなったときは、やさしく手をとって。

あなたが初めて歩いたときに、私がそうしたように。

そんな日がきても、決してさみしいだなんて思わないでね。

私が最期の日を愛情に包まれながら迎えられるように、ただそばにいて。

ともに過ごした時間、ともに過ごすことができた幸せを、あなたに感謝しています。

満面の笑みと、いつ何時も絶やすことのないあなたへの愛とともに伝えさせて。

愛する、私の大切な娘へ。

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英語だったものを中島美緒さんが和訳されたものです。

写真: 【母から娘への手紙】


https://ameblo.jp/anzac76/entry-12750510473.html【【保存版】『超訳般若心経 (弘純訳)』】より

「目覚めたものが説く大いなる智慧に到達するための心髄」

この世界を自由自在にあらゆる見方ができるように道を求めてきた観自在菩薩さんは、修行してその智慧に到達した時、私たちの人間を構成するものは皆、俯瞰して見ると、どこを見ても固定化したものなどなくって、「空」という変化する姿しかないと見抜かれたそう。

これによってあらゆる苦しみから解放されたんだってさ。

観自在菩薩さんはお仲間の舎利子さんに言った。

物質ってね、変化しないように見えるけどそうじゃないんだね。変化する目に見えないものが形を作っているんだね。

全てはいつも変化し続けてる。

そして変化していく中での一瞬が、今現れてる姿なんだね。僕たちの身体もそう。

そして感情も、思考も、行動も、記憶もそうなんだね。

ね~、舎利子、ここは光が投影した立体映像の世界で、固形化された実体はないよ。

その光を辿って、私っていうちっぽけな執着から離れて源へ立ち帰ってみると、生も滅もなく、汚れるも浄まるもなく、増えるも減るもなく、合わさらず散らず、ただ絶妙に組み合わさり支え合い補い合いながら循環する全体の姿が見えた。

だからね、そんな空の中に委ねると、あれほどこだわっていた身体も心も消えていく。

個々に備わる六つの感覚だって絶対じゃないし、それによる受け取り方だってそれぞれだ。

みんなの違いを受け入れ合えれば、その境目だって消えていく。

自分の内側の世界も、自分の外側の世界もなくなるし、眼に見える顕在世界も、眼に見えない潜在世界もなくなる。

煩悩もなく、煩悩をなくそうとすることもなくなり、老も死もなく、老や死を逃れようとすることもなくなる。

そもそも問題を解決する必要などあったんだろうか。そのノウハウも、そのスキルを得ようとする必要もない。

全ての握りしめてきたものがなくなったことで、逆に求めてきた智慧に到達することができたよ。

そしたらさ、心を覆う迷いの霧が一気に晴れたみたい。今まで持ち続けてきた悩みはなんだったんだろう。迷いが晴れたから、恐れもなくなったよ。

今まで「私」を絶対視して世界を見てたから、全部逆さまだったんだね。

そんなちっぽけな夢想から離れると、いろいろと反応しちゃうこともなくなったよ。

これが涅槃という境地なんだね。

過去、現在、未来に渡る覚者たちは、完全なる智慧を頼りに、自らの本質まで辿り着いていく。

だからこそ知ってほしい。この全知全能なる呪文を。この闇が明けていく呪文を。

これ以上ない生命の本質へ還る呪文を。分離した我々が一つへと統合される呪文を。

それを唱えれば一切の苦しみが鎮まるほどの、疑いもない真実の呪文なんだ。

っていうかさ、前置きが長くなったけれど、大事なのはここ。その呪文をここに教えるよ。

「なんとかなる。なんとかなる。向こう岸から見ればなんとかなってる。時を越えて見ればなんとかなってる。だいじょうぶだ」

さあ自我の幻想から目覚めよう。大安心こそが智慧の核心だ。