犬もやる、仮病
かなり昔に一度書いた内容ですが、読んだことがない人もいるでしょうから、また書いて見ようかと思います。
なんと、ワンちゃんの中には仮病を使う、頭が良すぎる子もいるんです。
さてどういうことかと言うと、とある個人病院で、関節炎は無い、痛みも訴えない、足を動かしてみても何の反応もない、だけど飼い主さんの前ではビッコを引いている、というワンちゃんがいました。
結局、何故ビッコを引くのかわからなかったため、大学病院に紹介されることになったのですが、大学病院ほど大きいと、大抵検査等は、お預かりして飼い主さんがいない所で行ったりします。
すると、全くビッコを引かないのです。その大学の先生は、ワンちゃんが仮病を使うことがあることを知っていたため、今度は飼い主さんの前で歩いてもらうことになりました。
すると、ビッコを引くのです。
ですが、ここで、おかしなことに気づきます。片足だけビッコを引いているのではなく、ちょくちょく足を替えてビッコを引いていることがわかりました。
そう、このワンちゃんはビッコを引くことで、飼い主さんにかまってもらえることを学んでしまっていたんです。
実はこの正体不明のビッコを引く前に、一度本当に怪我をして、足を痛めて本当のビッコを引いていた時期があったんです。
痛みを訴えることで、飼い主さん達が大丈夫?痛いの?と心配してくれる。
それで仮病を使うことをするようになったわけです。
飼い主さんがいないとビッコを引かず、飼い主さんの前でも左右を取り違えてビッコを引いていたことで仮病だと判明した症例です。
追記
猫ちゃんでも、頭の良い子は同じように学ぶことがあります。
また、よく吠える子の中には、吠えて叱られる=かまってもらえてる、と勘違いしている子もいます。
そのため、効果的な叱り方は、無視して部屋の中に一人にしてしまうことだと言うトレーナーの方もいます。
難しいのは、それを毎回ちゃんと繰り返すことです。
吠えたら相手をしてしまう時、吠えたら放置する時、など、その時その時によって違う行動を飼い主さんが取ると、関連性を学んでくれません。
しっかりとしつけるのはかなり大変なことなんですね。