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テマヒマ

耕人

2018.06.14 21:35

おはようございます。


暮らし、味わう。

食を通して豊かなライフスタイルを提案する

セレクトショップ&カフェ テマヒマ

ただいま大阪高槻で古民家再生中!

プロデューサー、バイヤーの太田 準です。


テマヒマ・ブログ再生でも最後に触れた

大阪日本民芸館主催の鞍田崇さんの記念講演

いまなぜ民藝か?」を先週末聴講したので

今回はその話に関連して。


「消費者でいるぶんには、とてもいい社会

といえます。しかし、生産者、労働者には

つらい社会です。 」

小熊英二さんの「社会を変えるには」の一節

を紹介した上で、

「つくること」 から撤退したポスト工業化社

会を超えて「ふたたびつくる」社会へになる

と鞍田さんは述べています。


そして工芸と工業の次の工芸、ということで

ポスト工業化社会で再びやってくる工芸は

以前の工芸とも違う、それは

CULTIVATE(耕すように作る)

ではないか?と。二字熟語縛りの

テマヒマ・ブログのタイトル風に言えば

工人から耕人へ?ちょっと無理矢理かな。


手前味噌のワークショップがちょっとした

ブームになったりしていていい傾向ですが、

元々お味噌は家庭で作られ家庭の味がありま

した。いつからかお味噌は買うものとなり

生産と消費が分離しました。

発酵デザイナーの小倉ヒラクさんも

著書「発酵文化人類学」の中で、

その生産と消費の分離で最初は

消費者も便利になり、生産者も利益が出せる

好循環が生まれたが

買うだけで自分で作らなくなった消費者は

「味噌とはそもそも何なのか」を忘れていき

出来るだけ安いものを買おうとなり

生産者もそのニーズにこたえようと

原料や製法を妥協した安価な粗悪な商品を

大量生産•供給するようになる。

いずれ両者の間にすれ違いが起こり、

経済が文化さえも破壊してしまうと

いった趣旨のことを述べていて納得です。


consumer(消費者)とproducer(生産者)

の造語のプロシューマーという言葉が言われ

るようになって久しいですが消費者と生産者

の再びの融合は様々に表れてますね。

DIYもそう言ってよいでしょうか?


鞍田崇さんと小倉ヒラクさんと全然違う

立ち位置の方が同様なことを述べているのが

面白かったりしますが、よくよく考えると

民藝を題材に社会を見る

発酵を通して社会を見る

社会を見つめるまなざしは同じですものね。

民藝と発酵というテーマから

飲食と物販という事業から

テマヒマは社会をみつめ、発信していきたい

と思います。


耕すと言えば。。。と無理矢理に

リノベーション前のテマヒマの様子を小出し

にするシリーズ。雑草に覆われてるお庭。

テマヒマ店主(うちの奥さん)はここにハーブを

植えたいそうです。古民家にハーブてことは

大原のベニシア•スタンリー•スミスさん?