しゃっくりを止める
昨夜久しぶりにしゃっくりが出ました。
特に何かした訳でもないのですが、何の前触れもなく。
子どもには多いイメージですが、大人になると減りますね。
多くの場合はしばらく我慢すれば止まりますが、長く続くと苦しいものです。
皆さんはどうやって止めますか?
うちの猫もとき~どき「ヒック、ヒック・・・」とやっていますが、猫は無音です。
人は例の声が止められないですね。
しゃっくりは、横隔膜の痙攣と言われます。
それに連動して声帯の筋肉もギュッと収縮するそうで、痙攣の度に閉じた声門を勢いよく空気が通るので、あの声が出る訳です。
しゃっくりの原因と考えられるのは、飲食や発声など鼻や喉の奥への刺激、首肩のコリ、神経系の異常、逆流性食道炎・・・など様々だとか。
横隔膜について、もう少し見てみましょう。
私たちが普段無意識にしている呼吸は、主に肋間筋(肋骨の間の筋肉)の運動による「胸式呼吸」です。
一方「腹式呼吸」は、横隔膜を積極的に使います。
横隔膜は、胸と腹を隔てる薄い筋肉の膜で、背骨はこの膜を貫いています。
横隔膜が縮んで下がると、胸の空間が拡がり、肺に空気が入ります=吸気。
横隔膜が緩んで上がると、胸の空間は萎み、肺から空気が出ます=呼気。
「腹式呼吸」は横隔膜を下げながらお腹を膨らませるので、内臓に圧が加わってマッサージ効果があります。
呼吸が深くゆっくりになるので、リラックスします。
便通や腰痛改善に繋がると言われるのは、こういう理由ですね。
たっぷりの息とお腹の支えが要る管楽器演奏や発声には必須の呼吸法です。
どちらの呼吸が良い悪いとかではありませんし、実際は胸だけ腹だけではなく混合して使っているはずです。
横隔膜からもう少し下、おへその指3本分くらい下には丹田があります。
臓器などがある訳ではありませんが、気を納め溜めておくところ、身体の重心となるところと言われます。
個人的な経験からですが、横隔膜を意識して呼吸することで、丹田を意識しやすくなるように思います。
横隔膜を下げる動きの先に、丹田に気が下りるのを感じることができます。
横隔膜は筋肉です。
筋肉は鍛えることができる訳ですから、呼吸は丹田のトレーニングにも繋がると感じます。
どっしりした精神力を身につけたいですね。
ところで冒頭の、しゃっくりの止め方の件。
もしかしたら管楽器経験者の方は、しゃっくりを止めるのが上手いかもしれません。
私も高校時代にフルートを始めて横隔膜の動きを意識することを覚えたので、割と早く止められる方だと思っています。
横隔膜をグッと下げながら息を吸い、お腹を膨らませて力を入れて止めます。
この状態でうまくいくと痙攣しないので、息を止めたまま、しゃっくりが出ていたサイクルをいくつかやり過ごします。
苦しくなったら、しゃっくりのインターバルに当たる瞬間にさっと息を吐いて、また横隔膜を下げながら息を吸って止めます。
ほとんどの場合、これ2~3回で止まります。
ちょっと特殊でしょうか。
管楽器経験者あるあるのような気がしますが、どうでしょう?