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チカぷの一日一楽

死の迎え方…

2018.06.14 02:22

愛のなかで死を迎えることが一番

愛のなかで

誰かに見守られながら

誰かの声を聞きながら

その安らぎとともに

ゆっくりと静かに生き尽くすことができるのは、この上ない幸せでありましょう。


死を迎えるそのとき

この世に生を授かり誕生とともに備わっているもので、死もまた特別なもの。生涯のなかで大切な時間。

生のなかにあるものです。

と、私は思っています。



なぜ、こんなことを話すかと言いますと…… ごめんなさい。

まだ動揺と止まらない涙で言葉がまとまりきらないので、今日は少しこのまま思うままに書かせてくださいね。


彼のこと…… 覚えていますか?

あなたは誰ですか?

そんな問いかけの眼差しを感じた犬。


寂しさと飢えで衰弱した1頭の犬の写真に出会ったのは、今も記憶に新しく、あの眼差しと車へと乗せると『ありがとう!』御礼をするように笑顔を見せて喜ぶ2枚の写真は忘れるはずもない。


その大切な2枚の写真に出会ったのは、目的地もなく気力も体力も何もない、ただフラフラと山道を歩く犬と出会い立ち止まり保護してくれた方の投稿でした。



君のことが見えているし

通り過ぎたりしないよ。

保護してくれた方との出会い、この時に新たな運命が動き始めたんですよね。


しかし、この時、彼と出会い、彼を救ってくれた方にも生活と事情もあり、預かることも飼うことも出来ませんでした。苦悩の末に預けられた保健所では、得られることがなかった空腹を満たし暑さや寒さから身を守ることができました。しかし、食事はいただけても幸せではありませんでした。


水曜日まで… 僅かな時間ですがお願いします。

⇒ https://amba.to/2sjPmbF



こうして保健所で保護された犬は、当初は保健所規定による犬の収容期限3日という短い期限のなかでの飼い主さんを探し、預かり先や里親となれる方をと、皆さんにも出来る限りでの御理解と御協力のお願いをさせていただいておりました。


(更新)有り難い… 期限の延長

⇒ 


しかし、何もかも誰もが彼の幸せを願おうとするかのように、このように期限の延長をいただけたことは異例、個人的には今も思っています。

この犬と出会い、手を差し伸べてくださった保護してくれた方の優しさと切ないほどの思い……。


非常に困難な状況にも関わらず、たくさんの皆さんが関心を寄せあい、諦めずに一途に思う愛に溢れる強い願い……。


結果として、保健所の職員皆様の期限延長という猶予をもらえた事、本当に心に明かりを灯すように嬉しかったことを覚えています。


そして間もなくして、素晴らしい家族に巡り会えたのです。


ご家族として迎えてくれた方は、当初保護してくださった方の知人のご友人で、何かあったとき、その後も安心してお願いができると言われて、それはとても喜ばれていました。


『信頼して命を託せる』ということは、譲渡ではとても大切なことです。飼い主さんが見つかるまで頑張るとおっしゃられていた保護主さんの覚悟と愛情あふれる気持ち、収容期限1ヶ月という異例の延期をしてくださったセンターの職員の皆さんの強い願いと気持ちが結ばれた結果は、誰もが幸せな気持ちになれた門出を迎えられた気持ちでした。


(更新)

新しい飼い主さんが見つかりました!

⇒ https://amba.to/2J2jwHn


ただ1つ、保護時の激しい衰弱の様子からも見て分かるように体調は万全ではなく、足にも不調を抱え、お腹には腫瘍も抱えてる体であったことだけは、悲しくも祈るばかりでした。


これも家族となる飼い主さんが愛犬の健康のために必要な治療やお世話を重ねていかれること。彼はひとりじゃない、家族とだから生きようと頑張れるはず!!そう信じていました。



名前は、ジョン。旅立ちました。


彷徨うこともなく、生き倒れることもなく、自分の居場所、家族のもとで、名前を持ち、優しさに触れて撫でられ、何よりも自分を大好きでいてくれる家族と過ごせる嬉しい毎日のなかで、死を迎えることが出来ました。


今は、あのとき、ジョンくんに必要であった暖かく優しい心穏やかに過ごせる環境、心身の安らぎが何よりの治療に繋がったように、ご家族の皆さんにも暫くは、心身の安らぎが必要な時間だと感じています。


たった僅か7日であろうと、その短い7日間を受け止めたうえで愛をもち共に過ごし生きた時間は、説明のつくものではないからこそ儚くも尊いものだと思います。家族になれたからこそ得られる気持ちであり、生活のあちこちに残るジョンくんの存在の跡を目線が追い涙が溢れることは抑えることは今は出来なくても、互いの運命に導かれるように出会えた素晴らしい幸せな時間を過ごせた思い出となるように心から願って、ご冥福をお祈りいたします。


保護してくださった方より丁寧に御連絡をいただけたことで、今日、こうして皆様にお伝えすると同時に訃報に手を合わせることができました。

驚きと動揺と悲しみの今を迎えているのですが、ジョンくんのことで書かせていただいてきた今までのブログを読み返しながら、このように最期までを書かせていただけた事に、ご連絡をいただけた保護主さんに感謝でいっぱいです。ありがとうございました。


そして、周りへと伝え繋ぎご協力くださいました皆様、SNSでの拡散やリブログしてくださった皆様、ありがとうございました。出会ってくれて保護してくださった方、飼い主となってくださったご家族の皆様、すべてがジョンくんの運命のひとつに携わることが出来て幸せに思います。


最後にもう一度

ご家族の皆様へ、大きな感謝を添えさていただきます。ありがとうございました。


ジョンの犬生と私たちの人生が交わったほんの7日間。
一匹のワンちゃんを看取りました。
そのワンちゃんに私たちは「ジョン」と名付けました。

ガリガリで痩せてはいたものの、
精悍でかっこよく、まっすぐ私を見つめる目は爛々としていました。
可愛いというよりは「カッコいい」という印象の、プロットハウンド系のワンちゃんでした。

ジョンは山で保護されて、私はSNSでそれを知り、写真を見てすぐにうちで迎えたいと思いました。
我が家にきた時には、すでに病に冒されていました。
血液検査の結果をみた獣医さんに言わせれば、こんな数値であれば、生きているのも辛いし痛むはず、普通の犬であれば立ち上がれないくらいだと。

それでもジョンは、ゆっくりではあるものの、庭をクンクンして歩き、
自分でトイレにも行き、暑い日に玄関に入れてあげれば、家の中まで入ってくるほどの好奇心を持っていました。

賛否あるかもしれませんが、私は延命を選びませんでした。
治ることのない病に対して点滴や輸血を施して、今にも燃え尽きそうな命を奮いおこすより、自然に従って最期の日を迎える準備を整えてあげることを選びました。

ご飯を食べなくなった時。信頼のおける友人からスープのレシピをもらい、旦那が作ってあげると、それはそれは美味しそうに食べてくれました。

そんなジョンも日に日に食欲は落ちていきました。貧血もひどい状態で、歩数も減ってフラフラがひどくなってきました。それでもじっと大地に4本の手足を踏ん張り、私の手は借りまいといった気位の高さを示していました。

私の顔をじっと見つめる目は、まだ強さを宿していました。

夜は玄関に寝床をこしらえ、私と主人の布団を近くへ持っていき、見守るように一緒に寝ました。
その日は、霧雨注ぐ肌寒い朝でした。屋根のある車庫の横の倉庫に、ケージと毛布を置いて、ジョンをそこにそっと横たえさせました。
呼吸がゆっくり大きく吐く呼吸になり、辛そうに目を瞑る回数が増えてきました。

もう意識も朦朧としている瞬間も何度か訪れていたようです。
それでも痛みにもがくことも、唸ることもなく、静かに横になっていました。時折あたまをもたげて、倉庫と車庫の間から見える田園風景を眺めていました。

母と代わり番こでジョンのところへ行っていたのですが、お昼ご飯をとっている間に、ジョンは一人で逝ってしまいました。

ずいぶん看取れなかったことを悔やんでいましたが、気位の高いジョンだから、きっと死に目は見せたくなかったのかなと思うことにしました。

もう何日も食べていなかったのに
立とうとするなんて、どれだけかっこいい奴だろう。吠えた声を聞いたことがないくらいに静かなジョン。
ついに逝ってしまった。
私にとってのこの7日間は、
短くて長くて…。

息子が初めてジョンと対面したときのこと。ジョンの体を撫でたあと、自分の手のひらを嗅いでいたので「くさい?」って聞くと
「いい匂い!」「どんな匂い?」
「お出汁の匂い!」と言ったのが、
何だかとっても嬉しかったこと、
門扉を開ける時、ケージの中から聞こえる尻尾を振る音、待ってくれる犬がいる生活を久しぶりに教えてくれたこと、忘れられない大好きで大切で温かい思い出をくれました。

短い時間でしたが、出会え、看取ることができたのは見つけて保護してくれた方、シェアしてくれた方、そして何より、病気が分かっても何も言わずに一緒に可愛がってくれた主人、そして退院して間もないのに一緒に看取ってくれた母、ジョンに頬ずりしてくれた息子がいたから。
本当に感謝しかありません。

君の名前は何だったの?
君は本当は何歳だったの?
どれくらい山にいたの?
好物はなに?
君の声を聞きたかったよ。
君の笑った顔をみたかったよ。
私は若かりし君の、スマートで筋骨隆々な姿を想像します。
お顔は相変わらずハンサムで。
私は君にきっと一目惚れしたんだよ。最期にうちに来てくれてありがとう。自宅の門扉を開けるとき、ケージの中から、まだあの尻尾の音に耳をすませたい自分がいます。

残像があちこちにあるのは
とても切ないものです。
いつもブログを読んでくださる皆さん、さらにとても沢山の方々にも読んでいただき、リブログしていただけた皆様、そして多くの皆様にSNSでの拡散までいただき感謝でいっぱいです。
http://bit.ly/2l66UEK


とても辛かったよね。

良く生き抜いてきたもんねっ。

神さまがくれた最期は良かったね! 

自慢できる家族ができて

良かったね!

愛されるっていいよね!

求められるって嬉しいよね!


良く尽くしたね。

良く頑張り抜けたね。

沢山頑張れたね。

もっともっとと頑張って生きたね!

良かったね。ジョンくん。

合掌

Lovely days  CHIKA'S MIND TRIP