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高校時代を振り返る。

2018.06.15 09:30

ブログコンセプトとは関係無いのですが、ちょっと感情にまかせ、つれづれなるままに書いてみたくなったので、一貫性のない記事を書きます。


突然なんですが、いまオカンが肺癌と闘っています。判明したのは昨年の12月。ステージ4遺伝子変異なし。


そんな中、おかんの高校時代の同級生が心配してくれて僕に電話をくれました。この方は大人になった現在でもおかんと仲良くしてくれているありがたい存在です。


電話をくれたとき、ちょうど翌日にガンマナイフを控えており、治療中に聞く音楽はどんなんがええやろ?と聞いたところ


「シーコ(ぼくのおかんのあだ名)とはな、昔よーピンクレディー踊ったんや、UFOとか完璧やってんで!」


意外や意外、、、。


おかんは小さい頃から厳しかったんです。

それは僕には親父がいないから。もちろん誰よりも大切にしてくれたんですけども、そんなおかんも高校時代は楽しくハジけていたときもあったんやな~と、しみじみ。ちょうどその頃ツッパリブーム全盛期で、高校時代のおかんの学生カバンはぺったんこやったみたいです。そんな昔話を聞きながら、高校時代の自分と重ねて自らの過去を振り返ってみました。僕の青春ってどんなんやったかな?


最近は週に一回おかんの顔を見るためにカブトガニ号というオンリーワンなネーミングのバスで大阪に帰っています。


笠岡行きの帰りのバスは、梅田発。


梅田は僕の高校時代の思い出の地の一つなのでバスの時間まで久久に歩いてみました。

場所は大阪駅前第一~第四ビルの地下街。梅田やのにめっちゃ人が少ないところです。

梅田やのに人がいなさすぎて閉鎖されてるエスカレーター。そして入り口入ってすぐからシャッターの閉まっている店内。

小綺麗でオシャレなディアモールから少し曲がったところを入ると、信じられないくらいオシャレさの全くない空間がそこです。

ここはドリンクステーションという、自動販売機と灰皿が置かれただけのスペースです。

格安のドリンクをここで飲みながら、地下街の怪しいレコード屋さんで購入した50円のテクノのcdを友人と二人で聞くのが楽しみでした。今思えばめっちゃ根暗なやつですね(^^;)

はやりの音楽(パラパラとか、19とか)を凄い毛嫌いしていたし、この時は視野が狭くて損してたな~と思い返します。

僕がここを好きやった理由は二つ。着飾らなくて良い安心感と、流行の街には絶対存在しないマニアックな店や雰囲気がそこにあるということです。


こんなとこ誰が来るねん、というところで長年頑張っている店は、それなりに支持される理由がありますし、わざわざそこに足を運ぶお客さんによって成り立っているので、何かしらのジャンルに特化している店舗が多いのです。

100万円とかざらの管楽器がずらりと並ぶ店や、

一本50万円のするバイオリンが沢山あるお店、

業務用なのかレトロなのか、僕は確実に扱えないであろうカメラの専門店。

日本で初めてクルージングツアーを始めた店。店頭の模型はクイーンエリザベス号です。


他にもおかしいくらい安い居酒屋とか、電車の使われなくなったパーツを売っている店とか、プロレスのパンフレットだけに特化した古本屋とか、本当に飽きない、、。

閉まったシャッターの続くこの地下街は、表の世界から取り残されたようで、時の流れを無視したような異質な雰囲気を持っています。高校時代の僕はそれに妙に惹かれていた記憶がありますが、久久に来てみても怪しく濃厚な雰囲気は相変わらず健在でした。


一般的に好まれるような華やかであったり、おしゃれであったりするような場所ではなく、わざわざ足を運ばなくてはならない場所。それは都会から離れた六島にも当てはまることで、ここで息長く存在するお店に大きなヒントをもらえたような気がします。


いい機会に自らを振り返ることが出来た今の状況。おかんが病に倒れたからじっくり立ち寄れたのかな。運命とかそんなものは信じないのですが、つらい状況であるからこそ、小さなことに感謝できているのかなと感じ、この記事に残します。