Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

天竜楽市

2018新茶と2017熟成茶葉の違い「食べる天竜茶 つゆひかり」

2018.06.14 14:31

左が2018年産初摘み新茶、右が2017年産の初摘み
 共に静岡県浜松市天竜区(上阿多古)芦窪(三文平)産「手摘み天竜煎茶 極浅蒸し」 つゆひかりシングルオリジン

 第66回(平成24)、第71回(平成29)「全国茶品評会」普通煎茶4kgの部一等一席「農林水産大臣賞」受賞茶園にて、四月中旬~下旬に一芯二葉で丁寧に手摘みし、時間を掛けて細撚りに揉んだ国産最高級煎茶です。

 同茶園では平成24年第51回「静岡県茶品評会」では品種茶の部において「つゆひかり」で一等を獲得しています。国産最高グレードの「つゆひかり」です。

天竜茶 上阿多古三文平 つゆひかり 2017


天竜茶 上阿多古三文平 つゆひかり 2018


 近年の静岡県中西部では「深蒸し煎茶」が主流となっています。
「深蒸し」とは茶葉の発酵を止めるための蒸し時間を長めにすることで葉が細かくなり、抽出すると渋味が抑えられ細かい葉が流れ出て水色は濃い緑色になりコクも出て来ます。
 細かい葉が流れ出ることで、茶葉に残った成分も摂ることが出来るため。健康に良いと「深蒸し茶」ブームになったことがありました。


 然し、全国的に見れば、高級煎茶は「浅蒸し」が主流です。
 葉が細く綺麗に撚られ形状が整い、抽出すると水色は「金色透明」、細かい茶葉が流れ出さず水色は薄ければ薄いほど…透明に近いほどより「高級」なお茶だと云われています。

 深蒸しにすると茶葉の細胞膜が壊れ、秋以降に風味が劣化すると云われます。  浅蒸しの天竜茶では、茶葉は生きており、成分は絶え間なく変化し、ワインと同じように熟成と劣化を繰返しながら次第に熟成が進んでいきます。

  去年のお茶の方が味が深い、天竜茶は秋以降に苦渋味が和らぎまろやかになる…と昔から云われていますが、化学的にも根拠があるようです。

  「熟成茶」は山小屋などに茶壺に入れて常温で保存しますが、一冬越えて春、暖かくなるにつれて一気に熟成が進むそうです。


 茶に含まれるポリフェノールは酸化すると渋味成分タンニンに化学的に変化しますが、無酸素化では香り成分などに変化していくようです。

天竜茶 上阿多古三文平 つゆひかり 2017

淡麗-----★濃厚 
甘味☆☆☆☆ 
旨味☆☆☆☆☆☆ 
苦味☆ 
渋味☆☆ 
香気☆☆☆☆

 浅蒸しの天竜茶は秋冬以降に熟成が進み、より濃厚で奥深い味わいとなっています。

天竜茶 上阿多古三文平 つゆひかり 2018

淡麗----★-濃厚 
甘味☆☆☆☆ 
旨味☆☆☆☆☆ 
苦味☆☆ 
渋味☆☆☆ 
香気☆☆☆☆☆  
 
  例年通り濃厚で旨味のある茶葉に仕上がっていますが、より熟成の進んだ2017年産茶葉に比べますと、まだやや淡麗で苦渋味は比較的感じられますが、窒素充填による鮮度を保つ包装をしておりますので、冷暗所に保存すれば秋以降、苦渋味は旨味成分に変わり濃厚さが増し熟成した味わいが得られます。


 2017年産と2018年産を飲み比べると、2017は味の濃厚さが増し、苦渋味が和らいで旨味成分が増しています。


 では、新茶シーズンはまだ去年のお茶を飲んだ方が良いのでしょうか? 
 それはもちろん正解の一つですが、天竜茶の特長の一つ新茶時期の爽快な薫りは、旬の新茶時期だけ楽しめるもの…

 2018年産の初摘み新茶は旬の薫りを活かし、仕上げ時の火入れ(焙煎)は弱めで「つゆひかり」ならではの爽やかな薫りが際立っています。

 正解は…2017年産と2018年産を両方一緒に買いましょう

↑コチラをクリック!


 品種茶「つゆひかり」は、天然玉露と呼ばれる「あさつゆ」と桜のような爽やかな香気の「静7132」を交配から選別された、やや早生の品種で、爽やかな薫りとまろやかな滋味を特長とします。  茶葉2㌘に対し50℃程度に湯冷ましした20ml程の少なめのお湯で2分程度時間を掛けて抽出すると、野菜スープのような濃厚な旨味が出て来ます。

  また、氷出しでは、まさに「つゆ」のような濃厚なエキスが抽出されます。


 そして、抽出後の茶葉は「天竜茶は野菜だ!」と言い切れる美味しさがあります。二煎、三煎と抽出後、必ず茶葉を残さず食してみて下さい。
 こうすることで、深蒸し茶以上に茶葉の栄養成分をまるごといただくことが出来るのです。


 然も!「浅蒸し茶」は葉がしっかり生きていますから、抹茶や粉末茶と違い、もどした茶葉は生野菜をそのまま食べているような新鮮さがあるのです!
 「極浅蒸しの食べる天竜茶」つゆひかりの旨味を是非まるごとお楽しみください!