青い炎。
フィジカルパフォーマンストレーナーのイシイです。
白い紫陽花もまた素敵。
紫陽花もまた、色によって花言葉が違います。白は『寛容』。広くて優しい心…常に持ちたいものです( ˙ ˙˵ )
サッカーW杯、開幕しましたね。
直前のパラグアイ戦で日本が勝利をあげたお陰で直前特番も明るい話題で開幕を迎えられた気がします。
グループリーグ敗退でもかなりの報奨金が貰えるんですね。知らんかった。
代表だから勝つことを、それだけを求められる訳ですが…いい試合観たいなぁ。
記憶に強く残ってるW杯は3つ。
1998年のカズ、北澤選手落選のフランス大会
2002年はスタジアムボランティアだった日韓大会
そして最も濃いのは2006年のドイツ大会。
中田英寿の電撃引退、そしてジダンの頭突き事件。
ジダンがW杯の横を通ってピッチをあとにする背中の切なさは忘れられません…
中田英寿の試合後の姿もまた、何度見ても泣ける。あ、終わりにするんだな、って誰しもが感じたと思う。
膝に手をついて項垂れる姿ー…。
一番、胸を締め付けられる姿です。
膝に手をつくって『もうダメ』的な印象が強くて嫌いでした。どんなにキツくても膝に手をつくことだけはしないで。特にそれがチームの要の選手だったら尚更。
強がりでもいい。じっと相手を見据えて真一文字に口を結んで立っていてほしい…そう、思っていました。
でも、悔しくて悔しくてどうしようもなくて自分に対して怒りや悔しさ、チームへの想いとか色んなものが一気に込み上げて必死に抑えてたんだ…って何年か経ってから、その選手と話した時に感じました。
あれは、精一杯自分の想いを消化しようとしてたんじゃないか…って。(確認したわけじゃないのでイシイの勝手な思い込みの可能性も大です)
科学的に炎の色と温度差は 『赤』<『青』である事に反して、一般的に人の色に対する印象としての温度差は『赤』>『青』であるような気がします。
燃えさかるような紅蓮の炎よりも熱く、心の奥底から静かに燃える青い炎。
あの時の彼の膝に手をついて項垂れた後ろ姿は、想いが強過ぎて一人で背負い込み過ぎて、でも思うように結果がついてこなくて…これで終わるのか、結局この程度なのか…今までの苦労は、努力は。まだやれるだろう!と色んな想いが交錯していたに違いない。
青い炎は高熱であるがゆえにそう簡単に消火することができないばかりか、ちょっとした気のゆるみでも容易に延焼し、あっという間にすべてを焼き尽くしてしまう。
そこまで炎に支配されるくらい真摯に競技と向き合うその姿に頭が下がった。
先出でシェアした中村俊輔選手の話の中に印象的な言葉があった。
"スタッフ、選手、フロントがお互いに尊敬しあって安心してサッカーに集中出来る環境がある。だから犠牲心が生まれる。"
チームのためにではなく『自分が』になってしまってはチームも選手もダメになる。
SAMURAI BLUE全員の炎もまた青い炎で全員が一人のために、一人がチームのために"犠牲心"を忘れずに…そんな魂のこもった試合が見れますように。
自分の中の炎はどんな色をしているんだろう。青い炎を灯せているだろうか。