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青と檸檬

Iたち

2018.06.15 15:18

あれはまだ

背中に羽があった頃

ここから遠く離れた透明な宇宙で

一つのかたまりだった頃

突如として

私を

私達に隔てたのは

36.5℃の薄膜


振り落とされた先の重力圏の

連弾する過去と未来の小休止で

一人称の海の中

手繰るのは

"あなた"の3文字


手を伸ばさなければ触れ合えず

声を上げなければ伝わらない


その距離が

その境界が

そのもどかしさが

その尊さが

私が

私達に

わかたれた理由なのだとしたら


温かなゆびさきを心待つ

どこまでも自由な不自由さに

"愛"などと名前をつけようとする

その不用意な唇は

不意打ちのキスでふさいでおこう