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第280話:ヴリンダーヴァナの雨季と秋(16):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』

2018.06.15 23:04

パリークシット王よ。


秋の太陽が昇ると、

夜に咲くクムト花を除いて

すべての蓮華は幸せそうに花開きます。


まるで、強き支配者の存在が、

盗人以外のすべての者の不安を

なくすようなものです。


すべての村や町で、

人々は盛大な祝祭を催しました。


新たな穀物の豊穣を称え味わうために、

地元の習慣や伝統に従った慣れ親しんだお祭りの様式で、

ヴェーダの火の儀式を取り計らいました。


このように新たな豊穣を実らせて、

また特にクリシュナとバララーマの存在により美しくなった大地は

至上主の拡張体として美しく輝きました。


雨の間じっとしていた

商人、聖者、王、ブラフマチャーリーの学生たちは

ついに自由に外出できるようになり、

それぞれ願っていた対象に

たどり着きました。


それまるで、適切な時が来て

この人生でできる完成に達した者が

物質的な肉体を離れて、

それぞれ本来の姿に達するようでした。


…つづく

(10巻20章47-49節:20章おわり)