hell fread
2018.06.16 05:51
別れを告げる
暇さえないか
とにかくもう
引き摺るようにして
隔離室を飛び出した
開かずの間から炎を上げた
拳を突き上げる時
多くの人の
感情を煽る
死人に目を向ける遑はない
そして合図は終わりを告げる
炎に意思が宿ると
なぜ見抜けないのか
なぜ人は水掛け論で
科学ばかりに頼るのか
頭を下げては
エゴを叶えて
力の限り
欺こうとする
他人の限界は
他人が決めるもんだ
自分の限界は
自分ですら知らない
手落ちの部分を
芸術と呼ぶならば
死刑宣告も
そう言うものだろう
黒煙を上げて
鉛が走る
身体中を駆け巡るように
数多の罪を禊ぐのは
そう 容易くはない 苦痛に甘んじるか?
永劫の時の果て
全人が罪を贖い
天と地の境が無くなり
水生も火生も同義となる
我らは
幾億もの罪を犯し
それさえも気付かず
棒に振った
善意の数だけ
数多の審判を仰ぎ
尚天を見上げては
空を近くへと
誘おうとするが
それは気の遠くなるような時間を
駆けてきた天馬を
撃ち墜とす行為だし
人もやがてそれに倣う
空振る風は
海を凍て付かせ
大地を破り
その神々しささえ
厭う間
ただ一つの歴史だけが
導いた答えは
汝の殻を破る時
全てが羽化るだろう