夏草や兵どもが夢の跡
新緑が美しい今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
前になりますが、所用の帰りに少し足を延ばしまして
福井県は一乗谷朝倉氏遺跡に行って参りました
ここが!!
まだ遺跡以外に何もないと言えば何もない…
完全に観光化されていない状態ですのでなんとも風光明媚なさまでした
ここにたどり着くまでは今でも山の中を車で走り、山が開けたかと思えば突然に広がる平地
昔もその印象は変わらないのだろうと思います
朝倉氏の歴史があり、足利将軍や明智光秀等名だたる歴史上の人物が訪れ…
かなりの歴史ロマンを味わえますが
100年以上も栄えた朝倉氏の文化を織田軍は三日三晩で焼き尽くし
その後はほぼ放置され、都市としての立地需要がないまま、焼け跡は畑になり…
なんだか戦争とは今も変わらないものですね
ただ畑になったせいで覆う土は軽かったので完全な史跡が残りました
ボランティアのオジ様曰く
識字率の低い時代に沢山の将棋の駒が見つかり、
その中でも今はない「酔象」という駒があったのだそうです
「酔象」は裏面が「太子」で敵陣に入れば「太子」となり、王将と変わらぬ動きをし、王将が取られても「太子」がいれば負けにはならない…というような話でした(将棋のルールは知らないので詳しくは違うかも?)
朝倉氏の心意気というか…感慨深い
屋敷跡から村を眺めていると、兵どもが夢の跡すぎました
何故かその後はすっかり駐車場が観光化されすぎた永平寺には寄らず(前にも行ったし)
閉館1時間前の恐竜博物館に滑り込み(ほとんど人がいない!)
こちらでもこんな大きな生き物が今は地球にいないのだと思うと…
今は栄華を誇る人類も…
それでも儚いから生命は美しい…
なのに何をそんなに思想の為に生き急いで戦い続けるのか…
人類史上初の被爆地に核のボタンがある今日、早く平和になることを願いつつ、なんだか一乗谷朝倉氏遺跡を思い出したのです
今は日本の原風景が感じられる美しい場所ですけれど
観光化されて案内板が立たないうちに行かれて下さい!