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古鉄ミュージアム  - 輸入物編 -

Wilson Staff Dynapower Turfrider sole

2023.05.19 11:13

生産年式 1962年~1963年

60年代のウィルソンモデルの中でも最も球が上がりやすいと評価されているモデルで、特にブレードの返りを意図したデザインがある。ターフライダーという名称で、ブレードのヒール、ソール側にエグリが入り、その質量は大したことないが、ソールの形状から見てトウ側にウェイトを配分した演出がある。ウィルソンに共通するドリルドスルーのホーゼルやトウへ向かって徐々にウェイトが配されるパワーバースタイルとも相まって重心も低く、もともと捕まりやすいブレードがさらに返り易くなっている。素材はステンレスの含有量が多い時代のものだが、手応えもよく誠に扱いやすい。このヒールのエグリは後のモデルへも残され、現実的な効果は疑問だが、デザインの暗示という意味で継承された伝統ともなった。ここに取り上げたモデルは、その捕まり易さを嫌ったいつかのオーナーがトウ側のウェイトを削ぎ落すという加工がされている。また二番アイアンは60年のレプリカが挿してある。



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