ピアノレッスン 目標があると上達する
普段のレッスン、家での練習がとても大切なのはピアノもお勉強も一緒だと思います。
そこに何か目標となるもの、例えば人前で弾くこと、発表会、学校でのピアノ伴奏、
グレードやコンクール。そこに向かった先に「自分の演奏」が出来上がるのでしょう。
ていねいに弾きこんでたくさん研究する。最初は「こんな難しい曲どうしよう・・」だったのが、
ある時ふとググッと上達したな、と感じる瞬間があります。
そんな瞬間を幾度となくレッスンで生徒さんたちの演奏から気付くことがありました。
20年以上前、大きなコンクールではありませんが、ピアノの審査員をしていたことがあります。
生徒さんたちのピアノの演奏に点数をつけ、先生方のミーティングでは理由や意見を
述べなくてはなりません。
勝ち負けばかりに気をとられることを私は好みません。使い方次第だな、と思います。
当時の生徒さんで勉強も運動もできる大変優等生だった方が、
「ピアノも簡単だからろくに練習しなくても賞が取れる」と軽くみてのぞんだ結果、
非常に後悔するような現実を受け入れなくてはならなくなったことがあります。
しかし彼女は、その後ピアノが好きになり練習を重ね、とても上達し音大に進みます。
もし私だったらその時ピアノを続けていたかわからないような結果だったのに、です。。
現在の生徒さんたちも発表会をはじめ、大きなチャレンジでコンクールを受ける人もいます。
みんな、結果云々より、今より上手になろう、楽しもう、いろいろな人の演奏を聴こう!
という気持ちでいどんでいるようです。嫌いになったら意味がない、だから楽しもう!
の精神で受けてくれているのはとても喜ばしいことです。
様々な経験や積み重ねを経て、ある時急に豊かな音を出すようになったり、
譜読みが見違えるほど早くなったり。御三家の中学生になったある子は学校での演奏が多く、
そこでトロンボーンのコンクールの伴奏を頼まれてきたり、と大活躍の男子もいます。
小学生もピティナに挑戦します。日程が近くなると気持ちが集中し、
急に洗練された演奏になって驚きます。
ここまで書いてきて、そういえばペースメソッドでペアレッスン、グループレッスンであれば普段から
人の演奏を聴く機会もあってその都度が本番のようなもの。
「人の演奏を聞いたら今週とても無理なく頑張って練習できた!」と先日数人の生徒さんが
話していました。
個人レッスンよりせめてペアレッスンであればバリエーションを作る時も
幅広いパターンを考えることになります。
今後個人、ペア、グループについてよりよい形を考えていきたいと思います。