アナフィラキシーショックとアレルギー
よく、蕎麦やピーナッツを食べて、アナフィラキシーショックを起こし、死にそうになった、または死亡したという人の話を聞いたことがあるかと思います。
では、アナフィラキシーショックって何でしょう?
要は、急激な酷いアレルギーのことをアナフィラキシーショックと呼ぶだけで、本質は同じです。
実際に、稀にワクチンを打ってアナフィラキシーショックを起こす人がいますが、アレルギー持ちの人ほど、アナフィラキシーショックを起こしやすいことが知られています。
改めて、アナフィラキシーショックとは何なのか。
アナフィラキシーは何らかのアレルゲン(アレルギーを起こす物質)にさらされた時、数分〜数時間で、様々なショック症状を起こすことを言います。基本的に、アレルゲンを取り込んでから早い段階で起こるものほど、危険な症状を起こすことが多いです。
さらに、ショックとは何か。
説明が大変なので、ウィキペディアに頼っちゃいます。
こうしてみると、主に嘔吐、呼吸困難、意識障害、血圧低下が基本的な症状です。
ワンちゃん、猫ちゃんでは顔がぷっくりと腫れたり、嘔吐を起こすことがわかりやすい症状でしょう(ただし、症状が軽すぎて、車酔いと区別がつかないこともあったりします)。
また、個人宅で危険な兆候を知る方法として、首や手首で脈が感じられるかどうか。自分と比較してみてください。
自分の脈の強さと比べてかなり弱ければ危険信号です。ワンちゃん、猫ちゃんは大腿股動脈と言って、股にある血管が一番計りやすいでしょう。
もしもの時のために、自分のペットのどの辺りが脈を取りやすいか、練習しておくと良いかも?しれません。
もう一つは体温。血圧低下に伴い、体温が下がります。この、体温の低下が起こった時は、非常にヤバい状態だと思って下さい。
当然ながら、ワンちゃん、猫ちゃんも一度以上アレルギーを起こした経験がある子の方が、ワクチンアレルギーを起こしやすいようです。
そのため、そういう子はアナフィラキシーショックにすぐ対応できるように、院内や車の中、病院向かいの公園でしばらく様子をみてもらったりしています。
とあるアレルギー専門の先生の論文では、特にワクチンを接種してから、30分が目安になる、ということが書かれていました。
30分以内にアレルギーを起こすとアナフィラキシーショックになりやすい。それ以上だと、ただのアレルギーですむことが多い、ということだそうです。
追記
もちろん、アナフィラキシーショックはワクチンだけで起こるものではありません。
蜂に刺された、薬の有害反応、食べ物でも起こり得ます。
また、ワクチン後の興奮や運動もアレルギーやアナフィラキシーを起こす原因になります。
まだ僕が10代の頃ですが、バラエティー番組で、ワクチン接種の直後にマラソンをしてしまった人がいて、酷いアレルギーを起こした話をしていました。
人間にはもしもの時のためのエピペン(アドレナリン)という薬がありますが、ワンちゃん、猫ちゃんの場合、急いで病院に行くことくらいしか方法が無いのが現状です。
ちなみに、アレルギーを起こしやすい犬種として、ダックスフント、イタリアン・グレーハウンドが挙げられます。
これらの犬種を飼育している方は、より一層気をつける様にしておくと良いでしょう。