変化はとても難しいもの
世の中にはこんなにも多くの
菜食の健康効果を証明する研究や
ファクトリーファーミング(現在肉を製造する過程)が環境を破壊する現状を証明するデータや
残虐な屠殺現場の映像が出回っているのに、
どうしてまだみんなヴィーガンにならないんだろう。
勉強したり、ネットで色々な情報を得たり、誰かに影響されて今菜食をしている皆さんなら
そんな風に思う事があるかもしれませんね。
そして皆さんは、多くの人が変わる事ができないのは
情報不足、勉強不足が一番の原因だと思い
自分の知っていることを食事の度に非ヴィーガンの方々に言って聞かせているかもしれません。
あなたの体の為だよ、環境の為だよという感じで
一生懸命データや動画を見せて説得しているかもしれません。
ですが、人が何かを変えるという行いは
それが食生活であれ何であれ、ものすっごく難しい事で、
その人が有する情報や勉強、努力量とは実はほとんど関係ないんです^^:
考えてもみてください。
もしも十分な教育が簡単に人の行動を変える事ができるなら
世の中はこんなにたくさんの
タバコを吸う、
お酒を飲みすぎる、
ギャンブルをする、
甘いものや油物を食べすぎる、
ついつい無駄づかいする、
ストレスを解消できない、
肥満、生活習慣病になる人で溢れるでしょうか?
みんな、何をすればどんな結果が待ち受けているか実はもう知っているんです。
確かに菜食に関しては日本は他国より情報が少ないですし、
教育も知識も非常に大切ですが、
人間は十分な情報を得るだけでは、アクションには結びつかないということが
上の現状から判断できます。
教育に効果がないというなら、人が変わる事ができない原因は
その行動から問題解決までの即効性に関連しているのでしょうか。
世の中には即効性のある、とされる薬や商品もたくさんありますよね。
これを食べたらすぐに痩せる!
これですぐ若返る!
これですぐ便秘が治る!血圧が下がる!痛みがとれる!
なんて類のものです。
これらは結果に焦点を合わせるあまり、人がその原因を解決するまでに要する
努力やプロセス一切無視のインスタントソリューションですね。
何かに依存して即解決できた事には持続性が無いため、
多分あっという間に元の木阿弥です^^:
それなら、
モチベーションの不足が一番の原因でしょうか?
いいえそれも、どうやら違うようです。
あなたの周りを見渡してみてください^^
読もうと思って買ったけど結局開いていない本、着ていない服、
ほぼ新品のままのダイエット器具、使ってない掃除用品などなど
結構ありませんか?
全て十分なモチベーションがあった上で購入したものです。
にもかかわらず放置。
つまり十分なモチベーションがあっても自動的にはアクションと結びつかないんですね。
人が変わるという事は本人がそう願ってさえすごく難しい事、
だから他人を変える事なんて不可能に等しいのです。
身近な人が今あなたの説得する内容に関心を示さず行動に変化を起こさなくても
批判したり、がっかりしたりせずじっくり付き合いましょう^^
あなた自身がその分野においてアドバイスができるような存在となることが第一歩です。
同等の立場の人の発言は、右から左へ受け流される為です。
おっ?と思わせるような存在になることができれば
その後で、その人を取り巻く良い環境
=ソーシャル・インフルエンス(社会的影響を与える環境)の一部として
サポートすることで、その人が変わる手助けができるようになります。
参考