第281話:ゴーピーがクリシュナの竹笛の音色を讃える(1):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』
2018.06.16 23:22
シュカデーヴァ・ゴースワーミーは言いました。
...このようにヴリンダーヴァナの森は、
透き通った秋の水と
澄んだ湖に生息する蓮華の花の香りのする
涼しいそよ風に満ちていました。
誤ることなき主は
牛と牛飼いの少年たちと連れ立って
ヴリンダーヴァナの森に入りました。
湖も川もヴリンダーヴァナの森も、
狂ったような蜜蜂と
花咲く木々の周りを飛ぶ鳥の群れの立てる音に
満ちていました。
牛飼いの少年の仲間たちと
バララーマとマドゥパティ(シュリー・クリシュナ)は
その森に入りました。
主は牛の群れを連れて、
竹笛を奏で始めました。
牛飼いの村ヴラジャに住む若き女性たちが、
キューピッドをも魅了するクリシュナの竹笛の音色を聴くと、
あるゴーピーたちが
クリシュナの質について親友たちに
こっそりと話し始めました。
…つづく
(10巻21章1-3節)