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PR視点で”読まれる記事”のつくり方。綿密なターゲット設定からはじめるPRライティングのポイント~第2期 広報・PRプランナー&PRライター養成講座 第6回より~

2018.06.15 06:00

「第2期 広報・PRプランナー&PRライター養成講座」も折り返しに差しかかった第6回目は、PRライティングに特化した充実の講座内容でした。


インターネット上の数ある記事の中から、積極的に読み進めたくなる記事には、PR視点でのいくつかの理由が秘められていました。

読まれるライティングをするためにポイントは「ターゲット設定」「構成のつくり方」「タイトルのつけ方」など、多岐に渡ります。


今回のレポートは、PRについてもライティングについても、共に学び中のNakamoriがお届けします。


ターゲット設定は、詳細に

まず、大変重要なこととして「誰に何を届けたいのかを明確にするように」とのお話しがありました。「ターゲット設定」をするということです。


読んでほしいターゲット層については、例えば「新橋エリアに勤務するOLさん」だけでは、全体像がぼやっとしていて具体性に欠けていますよね。

届けたい相手に的確に届けるためには、年齢層や属性、性別だけではなく、「どんなことに関心を持っているか」「どんな悩みがあるか」など、1人ひとりの輪郭がはっきりするくらいに詳細なターゲットイメージをするのがポイントとのこと。

なるほど、1本の記事の裏には綿密な落とし込みがありました。


ターゲットに届く「言葉選び」を

各ターゲット層にあった言葉で、読みやすくわかりやすい内容で伝えることもポイントになってきます。

例として、「美しい」という言葉は「何をもって美しいのか」が人によってとらえ方が違うので、より的確に受け手に伝えるための表現力をアップさせましょうとのこと。その秘訣についてのお話しに。

自身の表現力をみがくには、美しいとかキレイとか、日常でよく口にする言葉を、もう1段掘り下げて「その美しいという感覚はどこから呼び起こされたのか」「どんな要素がそろっているから、そう感じるのか」を探り、分解して言葉にすること。


また、感情が動いた自分の心と敏感に向き合い、その正体を突き止めることで自己分析力が増し、さらに受け手へと表現することにより、表現力そして文章力アップへとつながって行きます。

さらに、1つの言葉も類義語で言い換えができないかを調べてみること。そして、その中でもどの言葉がより多く検索されているかを調べることも必要です、とのことでした。


ブレのない1本を書くために、論点を決める

いざ文章に向き合うと初めに書きたいと思っていた内容から最終的に話がそれてしまったり、話題がふくらみ過ぎたりしてしまった経験はないでしょうか。

PRに関わる人でなくとも、SNSへの投稿文やブログを書いていれば、思い当たる節があるかもしれません。

そんな時、どうしたらしっかりと軸のあるブレない記事や文章が書けるのでしょう?


それは文章やタイトルを書き始める前に、構成をつくること。見出しや見出し内に記載する項目を並べた設計図のようなものをつくるのです。

さらに、その前に、記事(投稿内容)の論点を決めることも大切です。「この文章で伝えることは、これ」と、1つだけ重要な目的を決めるのです。

それによって、この情報は誰に届いて、どうなってもらうことがゴールなのかを見据えること。伝えたい情報が何なのかをブレないようシンプルに要点をしぼっていくことが重要となります。


そして、伝えたいことがいくつかあったとしても、最終的に読者がなにも受け取れずに終わってしまっては意味がありません。欲張らずに書くことも念頭におく必要があります。

慣れるまで少しむずかしそうですが、ここは習慣にしたいところですね。


タイトルは2秒以下で読まれている実情……!

そして、読み手が最初に目にする「タイトル」の重要性について学んだ講座のひとこま。

一例としてあがったのは、1日に数百通とメールで受け取る記事を読みこなすマスメディア関係者などは、どのプレスリリースを読むべきかの判断をすべく、タイトルをさっと2秒以下で読み、さらにこのまま読み続けるかどうかを判断している、と聞き、ざわめく受講生たち。


まだライターとして文章を書いたことがなかった私の場合、この話しを聞くまで強くタイトルに意識を向けたことはなかったのですが……。

すでにライターとして活躍していたり、オウンドメディアで記事を書いている受講生たちは、口々にタイトルの重要性とむずかしさは身をもって感じている、との話。


中には「読まれている記事」のタイトルだけをいくつもピックアップしてどんな共通点があるのかを研究したことがあるというツワモノまで。

タイトルには、「あなた(読み手)にとって必要な情報がこの本文にあるんですよ!」ということが伝えられていることが求められます。

さらに、どんな語順で書かれていれば読み手は瞬時に理解しやすいのか?を考えるのもコツだとか。

たとえば「ニューヨーク」に関する記事のタイトルに、この言葉をカタカナで入れるのが適切なのか、あるいは英文字でNYと記載した方がより読みやすいのか、検索されやすいのか

そして、タイトル全体の文字数は適切なのかなども重要です。



今回の講座、PRライティングの考え方やその手法を身につけることは、ビジネスだけでなく、家族や友人とのコミュニケーションでも大変有効だと思いました。

相手のことを考え、的確にその情報をキャッチしてもらえるよう、まずは身近な人へ届けてみることから始めてみようと思います。次回はいよいよ後半となる第7回目。待ち遠しい!

(執筆:Mino Nakamori)