月齢29.5〜牡牛座新月 2023/05/20
★テーマ:自分にとっての「この世界を生きる上での安心・安全とは何か」という問いの答えを一人ひとりが刷新していく新月。持って生まれた環境や自分の目の前に展開される現実、提示されていることに意識を向けてみる。
この世界を生きる上で必要なアイテムというのは、チャート上で言うと2ハウスの示すものの中にあります。これは、誰しもが生まれながらに持っているものであり磨きをかけていくべきものでもあります。既に自分の中にあるものであるということは、どこか遠いところまで探しにいかないと手に入れられないものでもないということになります。
仮にそのアイテムがわからない・・という場合であっても、必ずそのヒントとなるものは、今自分の目の前に提示されているものや生まれ育った環境の中など、身近なところにあるんですよということを今回の新月は示唆しているかもしれません。
※天体が入っていなかったとしても、2ハウスのサインのルーラーが、必ずどこかのハウスに出張して何かをしているはずです
牡牛自体は地のエレメントなので「目に見えるリアリティー」はもちろん大切ですが、今回の新月図はASCが魚座なので、前提としては「目に見えないもの、例えば精神性といったものを捉えようとする、感じ取ろうとする姿勢」もまた大切になるかもしれません。
目に見えないものって何?という話なのですが、例えば“日本人の持つ精神性”という言葉が、ここ半年くらいの間にネットでも頻繁に目にするようになりました。海外など一歩外に出ると日本のことを客観的に見ることが出来ますが、当たり前と思っているもの(切符を買う時やスーパーでものを買う時にきちんと並ぶ、外から帰ってきたら靴を脱いで家に入り、内と外をしっかりわける=雑多なものを家の中に持ち込まず静謐な状態を維持するなど)は、実は世界的に見ると決して当たり前のことではなかったりします。
この日本人の精神性については、ごぼうの党の奥野さんという方が、YouTubeなどでよくお話しをされています。
戦後の焼け野原の中でお腹を空かせた子供が、米兵からチョコレートとチューインガムをもらったという話。母親は子供に「ちゃんとお礼は言ったの?」と聞きます。そして子供が食べて良い?と聞いたらもちろん食べてよいわよと。お母さん、その米兵さんにお礼を持っていくからと言って、次の日に野菜と少しのお米を持ってその兵隊にお礼に行ったというエピソードです。
決して十分に食料があったわけでもない上に、母親からすると、自分の子供の父親であり大切な夫でもある人を奪った国の兵士である人に対して、憎しみや恨みつらみではなく人として礼を尽くそうとする姿勢で対応したそうです。でもまさにこのような姿勢は、日本人ならではの精神性であり、わたしたち一人ひとりの中に脈々と受け継がれてきたものでもあります。例えばこのようなものも、今回見るべき「自らの持ち物」の中には入っているように思います。
また、今回は「木星」が強調されたチャートですね。牡牛座の木星なので豊かさや財が拡大する、という見方をされる方もおられるようですが、冥王星がスクエアをとっているのでそれほどイージーではないと思います。
そもそも今の世の中で、絶対的な安心・安全を確保するというのは決して容易なことではありません。実際にこれまでの社会構造そのものの中に、果たして私たちが絶対的な安心・安全を感じられる仕組みってあっただろうかと疑問に思います。仮に働かなくても生きていけるほどのお金を持ち豪華な家に住んだとしても、今度は誰かに奪われるのではという恐怖心から「SECOM」と契約して監視カメラをあちこちに設置したり、大企業に入って安定した収入を確保したは良いが、定年まであと少しというところで突然定年を70歳まで引き伸ばされると言われ、なおかつあなた方が培ってきた技術や知見は既に時代の求めるものに沿わなくなっているので新たに学び直してもらって良いでですか?と言われたり。食料や医療についても色んな不安が飛び交う世の中にあって、牡牛座に象徴される「この世界で安心安全に生命維持をする」ということが、何をしても難しい時代にあります。
しかしながら、時代は冥王星水瓶座へと移行しました。この世界にある豊かさをフェアに分かち合いましょう、本当に誰もが安心安全に生きられる世の中にしていきましょう、という方向にシフトをしていると言えます。なので、今回の冥王星の逆行牡牛座と共にこれまでの社会の仕組みや構造の中で不要なものは刷新されていくと考えます。
この時に大切になってくるのは「この世界に招かれた私たちというのは決して生きられないようにはなっていないはずだ」「生きる上で必要なアイテムは誰もが持っているのだから」という、自己とこの世界への絶対的な「信頼感」を持つことだと思います。
決して机上の空論や綺麗事を言いたいわけではなく、私自身、あ、死ぬかも・・というような体験を何度か経験してきていますが、その度に「手放すこと」や「手放すことで得る」という実体験をしてきているからそのように思うんです。
現実的にはわー、きゃーと毎回言いながら、不安を抱えることもまだあるのですが、いざというときには、自分の中にいるより大きな自分、というものへの信頼とこの世界への希望を新たに持ち直すということをやっています。
今回の新月は、そのような「自己への信仰心」を持つことにより、外側ではなく、自分の内側に「絶対的な安心・安全を確立する」ことを促してゆくのではと考えます。
内面の豊かさが外の世界の豊かさを形作っていくことにつながるので、今後、誰もが安心・安全に生きられる世界に向けて、私自身も内面を刷新していくきっかけにしていきたいと思います。