地球はそれでも回っている。(ガリレオ・ガリレイ)地動説
ちょっともうすでに書いた話かもしれませんが、
当時ガリレオが地動説を学会に発表した時は、異端審問にまでかけられるほどに、地動説は問題視されました。
では地動説を初めて発見したのはガリレオ?それともコペルニクス?
ガリレオは17世紀の人間で、コペルニクスは16世紀の人間です。
つまり、コペルニクスの方が先に地動説を発見したのですが、ガリレオと異なり、教会からの圧力を危ぶんで、その論文を発表することはありませんでした。
じゃあ、最初に地動説を見つけたのはコペルニクスで、発表したのはガリレオなのか?
答えはNO。
一番最初に地球が太陽の周りを回っているのを発見したのは紀元前3世紀のギリシャ人、アリスタルコスという人です。
そのため、古代のコペルニクスとも言われたりします。
ですがこのアリスタルコスという人も、その地動説という発見を信じてもらえませんでした。
当時はあの有名なアリストテレスの発言力が半端無く、当然のように天動説を支持していたため、アリストテレスが言ってるんだから、アリスタルコスが言ってる地動説は間違ってて、やっぱり地球の周りを太陽が回ってるんだろ、と権威には勝てず、2000年後、コペルニクスが再発見するまで、天動説が支持され続けました。
ちなみにアリスタルコスがどうやって地動説を発見したかというと、まず、月を見ていると、三日月になったり半月になったり、満月になったりしている。
これは太陽が横から光を当てているために、生じているものだ、とまず考えました。
ちなみに月が地球の周りを回っているのはその頃でもよく知られており、月と地球では地球の方がずっと大きいことがわかっていました。
そこからアリスタルコスは太陽の大きさを計算します。
結果、「太陽は地球の6倍の大きさだ!地球よりずっと大きい!それが一日ごとに地球の周りを回っているというのは、あまりにもおかしい!」と考え、地球の方が太陽の周りを回っているんだ、と確信します。まあ、実際は地球の109倍なんですけども、当時の計算機の精度などや、月との距離の誤認を考えると、太陽がとても大きいことを発見したのはすごいことです。
アリストテレスの天動説に押しつぶされてしまったアリスタルコスの理論ですが、16世紀まで天動説が信じられていた中、紀元前3世紀に地動説を発見していたのは本当にすごいことではないでしょうか。