カプグラ症候群
2018.06.18 03:14
精神医学の分野では身近な人物が“ニセモノ”であると思い込む「カプグラ症候群」という世にも珍しい症状がある。
さらに‘‘見知らぬ他人”は宇宙人やロボットであると主張するケースもあり、またこの“見知らぬ他人”が何らかの良からぬ意図で当人を妨害したり監視したりしていると思い込むパターンもある。
さらには、自分自身の“ニセモノ”が周囲にいると訴える症状もあることが報告されている。
しかしカプグラ症候群の患者が、両親を“見知らぬ他人”であると認識しているのは面と向かった状況のときだけで、例えば電話で話す親は本当の親だと感じているという。したがってカプグラ症候群は主に視覚面での現象であるのではないかと言われている。
そのことからカプグラ症候群は視覚情報によって特定の感情(不信感など)を引き起こしたり、逆に親近感を無くし、無関心になるのではないかと仮定されている。
いわば脳の誤認である。