ルームアコースティック攻略 その1
予告でApollo twinを手放すこと、スピーカー横の棚の撤去し、新たな収納棚をDIYした事迄をお話ししました。
まずは部屋の吸音処理を行うにあたって、その目的を確認しましょう。
今までの自分の作業部屋は、
・デスクを部屋の片隅に設置
・スピーカーの横に棚を設置してある
・スピーカー背面が、方側だけ窓に面している
等々、音響的に非常に良くない要素がてんこ盛りでした。
吸音材を壁の一部に貼って対処してたものの全く不十分で、
そのバランスの悪さから音を聴いて耳が気持ち悪くなることが多々あったんですね。
セッティングに執着していたのはそのためです。
細かな調整を行うことで辛うじて耳が気持ち悪くならないバランスを見つけ出すことができていた訳です。
これは本当に音質云々以前の問題です。w
そんな訳で目指すのは、聴いていて気持ち悪くならないバランスの良い吸音処理です。
部屋の片隅にスピーカーを置いてる事を感じさせないことが目標。
いわば音の交通整理です。
ということでまずは吸音材選びからスタートです。
今まで自分はギザギザしたスポンジのような吸音材を使ってました。
吸音材って言葉から多くの人がイメージするであろうアレです。w
その形状から吸音と拡散を兼ねた吸音材だと思うのですが、
どうもこの吸音材は音が散らかって音像の一部が欠けるような安定感のない音になる・・ような気がずっとしてました。
自分が目指す音場を作るには、拡散を必要最低限に抑える必要があると考えました。
そしてその最低限を担うべきは、ベーストラップですね。
棚を撤去したことによりベーストラップを配置できるようになったわけです。
購入したベーストラップはコチラ↓
Hertber 8枚20x20x30㎝ Amazon(アマゾン)2,999円
はい、安物です。w 今回、高額品は購入しません。
安くても聴感上の変化が出るのはわかっているので、高価な物じゃないと効果がないという先入観は捨てます。
ダジャレではありません!w
まずはこのベーストラップで音が溜まりやすい部屋の隅をしっかりと吸音する。
そしてその他の壁には立体加工のない平面的な吸音材を設置する。
冷静に考えるとですね、
森崎先生のスタジオにデコボコした吸音材なんて置いてないんですよ。
というかちゃんとしたスタジオでデコボコした吸音材をたくさん配置してる所って見たことない気がする。
(一部に拡散パネルを配置してる所はあるだろうけど)
ピアノとかの調音パネルも平なパネルだし。
もうこれが自分の中での答え。
ということで、自分が購入した吸音材はコチラ↓
SOHAPI 吸音ボード Amazon(アマゾン)2,480円
スクエアー型を購入しました。
材質は高密度100%ポリエステル繊維らしいです。
本来ならグラスウールで吸音ボードを自作するのが良いんだろうけど、
厚みや重さのある物を取り付けるのが難しいのでこの吸音ボードを選びました。
この商品の良いところは軽くて設置が簡単なのと、カラーバリエーションがある所ですね。
吸音効果さえあれば、自分にとっては必要十分です。
ちなみに類似製品のリンクも貼っておく。
Evenreach 吸音材 Amazon(アマゾン)3,780〜4,280円
↑この製品ページにはスペックが色々載ってるんだけど、
ギザギザの吸音材より平らな吸音材のほうが吸音性能が上らしいのです。
マジデ?って感じだけど、
だったら類似製品でもある程度吸音してくれるだろうということで、
カラーバリエーションがあるSOHAPIにしました。
これで役者が揃いました。
・手持ちのギザギザ吸音材
・ベーストラップ
・平らな吸音材
この3つを駆使して音をコントロールする作戦です。
種類の違う吸音材を組み合わせることできっとコントロールできるはず・・
ということで次回は、試行錯誤の設置編です。